読書録

シリアル番号 730

書名

パルムの僧院

著者

スタンダール

出版社

中央公論社

ジャンル

小説

発行日

1965/5/10初版

購入日

1966/1//1

評価

世界の文学9

ジェラール・フリップ主演の映画ができたのが1947年の小学生時代だ。この本を手にして大分経過してからテレビで観て感動し、手元の本をもう一度読んで、堪能した思い出がある。

作者の晩年に短期間でかかれたこの小説には自伝的要素が多いと言われている。自伝の試みはあまり切実な思い出を書く辛さから放棄されるが、この小説のファブリスの架空の生涯にはスタンダールの一生、彼の思想の全てをぶち込んで大壁画を描いているという。

無神論者で恋愛至上主義者のスタンダールが描く大司教ファブリスとクレセンチ公爵夫人となったクレリアとの恋物語はパルムの宮廷の陰謀が交錯してたっぷり堪能できること請け合い。


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