読書録

シリアル番号 202

書名

素晴らしいヨット旅行

著者

柏村勳

出版社

舵社

ジャンル

航海記

発行日

1996/6/10第1刷

購入日

1996/06/11

評価

画家のヨーロッパの運河と太平洋の航海記。

20年前の復刻版。

1983/4/1に買った舵海洋文庫No.7「風と波と潮と」の復刻版。20年後の再合の記録が追加されている。また写真は省略。 オーナーのV・ブラントと妻、ヒキョンの写真も割愛。

著者柏村勳 氏は画家であるが、ヨットを趣味として楽しんでいるうちに米国大使館書記官のV・ブラント氏と友人となり、V・ブラント氏が韓国滞在中に見つけて米国で教育をさずけ、妻としたヒキョンとの3人で オランダのザアンダムにあるヴァン・デ・シュタット造船所からヨーロッパ大陸の運河を通過して地中海にでて大西洋を横断し米国東海岸、ロードアイランド州ニューポート のV・ブラントのホーム・ポートまで回航する紀行文である。

運河の経路はユトレヒト、ニイメゲン、マス・ワール運河、マースリッヒト、マース川、ミューズ川、サンバー川、フランス国境、オアーズ川、セーヌ川、パ リ、ロアン運河、モンタルジ、ブリア運河、ロアール河、ラテラル・ア・ラ・ロアール運河、中央運河、中央運河の峠ジャンヌ・ローズ海抜301m、ソーヌ河 (急流のため船団を組み先頭の船にパイロット乗船)、リヨン、ローヌ河(各船にパイロット)、マルセーユ。マストはマルセーユで立てた。

第一次大戦ではサンバー川を挟んでドイツ軍とたたかった800人の村人は200人しか生き残らなかったと書いてある。バーバラ・W・タックマンの「八月の砲声」にも同様のベルギー人の行動が書いてあった。

Rev. January 4, 2013


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