読書録

シリアル番号 1231

書名

理系バカと文系バカ

著者

竹内薫、嵯峨野功一

出版社

PHP研究所

ジャンル

文化論

発行日

2009/3/30第1刷
2009/5/7第3刷

購入日

2015/06/01

評価



竹内薫の「量子コンピュータが本当にすごい Google、NASAで実用が始まった”夢”の計算機」を読んで私の長年のテーマについて書いているのを知り、買う。

内容は豊富だが面白くない。理由は理系の竹内が話したことを文系の放送作家の嵯峨野が書いたからだろうか?

当然、C.P.スノーについても書いてある。私がC.P.スノーを論じたのは2011年のことだから竹内薫は早い。

理系バカの事例
●できれば他人と深く関わらないで生きてゆきたい(コミュニケーションが苦手)
●文系より理系の方が上であると信じている
●相手が関心のないことを延々と話す
●独善的で、いつの間にか相手を怒らせている
●感動するポイントが人とずれている

文系バカの事例
●血液型や占いが気になる
●たいていのことは話せばわかると信じている(丁寧に説明すると連呼する政治家、土下座されても、情に訴えても、理にかなわないことは受け入れられないということがわからない)
●アミノ酸、カルチニン、タウリン、コラーゲン、コンドロイチン、グルコサミン、マイナスイオンなどカタカナ語にとびつく
●抗菌コートのトイレじゃないと入りたくない

理系は損か得か
●若いうちは理系の給与は高いが、年取ると昇進の早い文系に追い越され、生涯賃金で5000万円の差がつく
●文系は賃金の高い、金融業と商社に就職するのが一つの理由
●理系は賃金の低い製造業に入社するからそうなる。不満ならベンチャーとして起業すべきだろう
●理系は専門に閉じ込められ、視野を広くするチャンスが少ないと思われている
●文系社長は目前の利益をよくすることに熱中し、研究費をカットする。そうするとソニーのよに売る商品がなくなる
●日本の政治家、官僚、マスコミは文系に独占されているのは日本にとって先がない危険な兆候
●理系の人生はしかし充実している

結論
●バカは死ななきゃ治らない(昭和石松伝)  once a fool, always a fool


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