読書録

シリアル番号 1020

書名

百年の孤独

著者

G・ガルシア=マルケス

出版社

新潮社

ジャンル

小説

発行日

2006/12/20発行
2007/12/25第5刷

購入日

2009/6/22

評価

原題:Cien anos de soledad by Gabriel Garcia Marquez Obra de Garcia Marquez 1967

鎌倉図書館蔵

コレラの時代の愛」で病みつきになって取り寄せて読み始める。

しかしこれはなんという物語なのか?ホセ・アルカディオ・ブエンディアとウルスラ・イグアラン夫婦を始祖とする一族の7代に渡る物語だ。最後に濃い血縁の 結びつきで豚のシッポを持つ赤ん坊が生まれたところで、一族は死に絶える。オーバーでかなり荒唐無稽なところもある。しかし不自然ではない。結局一族が 皆、死に絶えることになる。膨大な愛と死が次々に現れ、疲れる。

舞台はコロンビアがスペインから独立した後の保守派と自由派の千日戦争前後に時代が設定され、場所はコロンビアの原野である。一族が開発した村が発展し、鉄道が敷かれ、また元の木阿弥にもどる話しである。

ヨーロッパの伝統が色濃くにおってくる。

これがノーベル文学賞をとった作品か?

男も女も代々同じ名前をつけるのでややこしい。つねに家系図を参照しなければ理解に苦しむ。

読破まで10日かかった。

この小説の舞台はMacondo村という架空の場所。 池澤夏樹は、要約が無意味になるほどの無数の挿話からなり、そしてそれらが全体でフラクタルを成していると評している。

CSISの研究者 Frank A. VerrastroがYet, in the wake of Macondo, Fukushima, and the shale gas and tight oil revolutions, the energy landscape is rapidly changing.という風に使う。

Rev. October 24, 2012


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