孫と遊ぶコレクション


 

」でミムネルモスが「子供には嫌われ、女には侮られる・・・」と歌ったようにはなるまいと孫2人が遊びに来たときのために準備しているものがある。


ゲーム

トランプ、カルタ、オセロ、ドミノ、Chinese Checker(日本と韓国ではダイアモンド・ゲーム)、バックギャモン、テェス、囲碁、将棋、ケン玉などのゲームが用意してある。




賢い子に育てる究極のコツ」 によると成績が伸びる子は幼いころから図鑑が大好きだという。



輪切り図鑑 クロスセクション

思えば我が子たちは図鑑が大好きであった。そこで孫にも与えようと娘が買っておいた「輪切り図鑑 クロスセクション―有名な18の建物や乗物の内部を見る」を見せたところ、幼稚園生の下の男の子が眼を輝かせた。少し早いがプレゼントしたところ、非常な 喜び様であった。スティーヴン・ビースティーの絵が尋常ではない。 ボロボロになっている娘と息子愛読のマンガ本「ドラエモン」をむさぼるように読む。

また遊びに来た時のためになにか必要とDK社編集、スミソニアン協会監修のピクチャーペディアを仕入れた。あらゆる分野が1冊の本にまとまっている。DK 社は1974年クリストファー・ドーリングとピーター・キンダスリーによってロンドンで創立された出版社。日本版は河出書房新社。



図鑑を好きになるには図鑑に掲載されている実物を燃せることが大切。

玩具

正月などの季節のプレゼントとして電車模型、野球ゲーム盤、無線操縦ハマー、無線操縦ヘリなどを与えたが一過性だし、故障するし、高価だ。昔はこのようなものはなかったから、自分で作ったものだ。いまの子供はかえって不幸なのかもしれない。

玩具は孫達が皆持ち帰ったが、チョロQだけは確保してある。チョロQはタカラ・トミーが1970年代に開発したものだ。プルバック式(Pull back式)ゼンマイ巻き上げ機構をもつ駆動装置を内臓していて、洗練されている。1970年当時は日本も独創性で輝いていた。

Ferrari F40

NHKがプルバックした距離の10倍の距離を走るのはなぜかと実験しているのを見て、孫達に考えさせるために、手持ち のチョロQを分解してみた。エンジンはシャフトとゼンマイ以外はポリカーボネート樹脂製で、完全分解は可能だが、復元が面倒だと目視だけでギア比を概算し て、プルバックした距離の10倍の距離を走るのは可能だと理解し、再組立てをした。その後、ネットで調べるとこのマッド・エンジンの3D図を見つけた。全部で5軸。


マッド・エンジンの3D図

上の3D図にはワインド・ギアの軸受の形状が記載されているが、リリース・ギアの軸受のガタの形状が記載されておらず、わからない。結局、本物を分解して中間仕切板にあるワインド・ギヤとリリース・ギアの軸受のガタの形状を見て初めて理解できた。



分きな白色はコイル・ギア、一番小さな白色はワインド・ギア、小さい黒色はリリース・ギア

3D図を拡大し、それぞれの歯車の直径を物差しで測ったのが下図である。直径は歯の数に比例している。絶対値はどうでもよく、比 率だけが意味がある。プルバックした時の回転方向は赤で示した。このときゼンマイ・コイルと一体になっているコイル・ギアに接するワインド・ギヤがコイ ル・ギアに押し付けられてゼンマイを巻き上げる。このときリリース・ギアは軸受が緩く、浮き上がって空転する。

ゼンマイを開放するときは黄色の回転方向となる。このときワインド・ギヤは軸受にガタがあるため、浮き上がって空転する。こうしてリリース・ギア系統 で回転を後輪シャフトに伝える事が出来る仕掛け。


ギア比から計算してみると、ゼンマイを開放時の後軸の回転数はねじまき時の10倍と言う数値がでてきた。

Rotation ratio during wind mode :     2.5/1.5=1.6 ・・・コイル1回転させるために後輪軸は1.6回転させる必要があるという意味。

Rotation ratio during release mode : 6/1.5   x  3/1.2 x 2.5/1.5=16.6 ・・・コイル1回転すると後輪軸は16回転するという意味。

故に

Rotation ratio of release/wind :        16.6/1.6=10.4

分解したエンジンの再組立ては治具がないため、ばねを組み込むことが難しく、まだ分解したままである。定価2000円程度をドブに捨てたことになるが孫達の教育のために分解したまま保管するつもりだ。

プラモデルを一緒に作るのも手かもしれない。

February 10, 2017

Rev. February 22, 2017


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