電動アシスト自転車

2005年8月28日、娘が使っていたブリヂストンの電動アシスト付き「A.C.L. Premium」自転車(22kg)に試乗する機会があった。平地でペタルを踏 むと急発進して危険との娘の言葉にペタルを強く踏むと確かに危ない。車体はズッシリと重いが、ゆっくりペタルを踏み込むと 白金台の坂も軽く登る。これは全く異次元の体験であった。このアシスト機構で8kgの重量増加だという。この機種には回生装置がないので減速時、動力を回 収できない。

八方園前で

たしかに坂の多い街では自転車の行動範囲が広がるのはまちがいなし。ただこのようなものに乗り始めれば、体はますます軟弱化するだろう。もっと老化してど うにもならなくなったらこれに乗り換えることにすればよいとやせ我慢していたのだが2011年11月、これが不要となった娘から譲り受けて品川から鎌倉ま で旧東海道をサイクリングして自宅ガレージに収めた。坂がきつ い自宅周辺では便利に使っているが、バッテリーがあまりもたない。藤沢往復でバッテリーは上がってしまう。

リチウム・イオン・バッテリーを追加で購入すれば予備として持ってゆけると藤沢の電気店で聞くと3.5万円だという。本 体が10万円だから35%はバッテリー代ということになる。

そこで家庭用カセットガス燃料で電気を作るホンダのガスパワー発電機「エネポ EU9iGB」を自転車の後輪の右脇に取り付け、左脇につける充電装置経由、バッテリー充電を時々し つつ走る。人 力、LPGエンジン、ハイブリッド自転車が完成するのではないかと考えた。サイクル用リヤカーに20kgのガスパワー発電機をのせて引っ張るということも 可能だ。買い物をしても多量の荷物をついでに運べる。日本の道路交通法ではリヤカーを自転車で引っ張ることは認められ ている。堂々と合法である。

ガスパワー発電機は停電時の非常用発電機として使えるので投資はむだにはならない。堀居氏によると電動アシスト自転車が道路交通法で原動機付き自転車とさ れないのはまず人の力を補うために用いる原動機が電動機であり、10km/h以下では人力と電力補助の比率が最大1対2。10km/hから24km/hま で徐々に比率が下がり、24km/hで補助はゼロという条件を満たすばあいと明確に定められているのだそうだ。エンジンを原動機とした時点でそれは「電動 アシスト自転車」ではなく、「原動機付き自転車」ということになるそうだ。最大出力は規定されていない。したがってRevoPowerWheelという25ccガスエンジンを前輪内部に組み込んでしまっているものはスマート だと思うがこれは日本ではペダル付きの原動機付自転車とみなされそう。

さて自家発電機を持参する電動アシスト自転車がバッテリーが空になったところで停車して充電するなら、法規上どう解釈しても原動機付きとはなならないだろ う。そしてこれがエンジンをもっとも効率よく使う方法だ。エンジンの効率を無視して走りながら充電したら原動機付き自転車になるのだろうか?さらにバッテ リーをずして発電機とモーター直結ならどうなるのだろうか?このばあいでも原動機は電動機である。これを法律上も電動機 アシストとみなしてくれるか。そして無保険、無登録、自転車用のヘルをつかうことを許してくれるのか。いずれにせよインバーター損失分の効率低下は避けら れない。価格は10万円だがこれは停電用バックアップ電源にも使えるので、問題はない。LPG燃料代がバカにならないだろう。

工事用ヘルは嫌われるので自転車用ヘルメットとフラッシュライトを購入した。

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August 29, 2005

Rev. November 6, 2013


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