オペラ・バレー・演劇・交響曲

昔のことは忘れた。でも思いだせるだけのものを以下に記す。

全曲通しは学生時代に「オテロ」を大学教授の家で黒白TVでみてデルモナコのファンになった記憶とか「アイーダ」を自宅のTVで見た位しか記憶にな い。リゴレットのアリアは3大テノールのCDからパヴァ ロッティのLadonna e mobile(風の中の羽のように「女心の歌」)をiTuneにとりこんで持ち歩いたこともある。女たらしのマントヴァ公が歌う独白アリアだ。全曲はそれ こそ何十年ぶ りと思う。最近はBD-REに録画できるようになった。

ちなみに手持ちオペラ曲のレコード、CD、VHS、DVDは

曲名 作曲家 演奏家 メ ディア
枚数
Otello Verdi Del Monaco, Tebaldi, Protti, Karajan & The Vienna Pholharmonic Orch. record 3
Tosca  highlights Puccini Renata Tebaldi, Mario del Monaco, George London record 1
L'Arlesienne-Suites No.1-2/Carmen-Suites No.1-2 Bizet Willem van Otterloo & Residentie Orkest den Haag record 1
Masterpieces Opera and Concert

-

Berlin Broadcasting Philharmoni Orchestra etc. record 1
Le Martyre de Saint Sebastien Debussy Ernest Ansermet & L'orchestre de la Suisse Romande record
1
Otello-Highlights
Verdi
マリオ・デル・モナコ、レナータ・テバルディ、ヘルベル ト・フォン・カラヤン
CD
1
カルメン組曲、アルルの女組曲、美しいパースの娘組曲
Bizet
シャルル・ミンシュ、エルネスト・アンセルメ
CD
1
Madam Butterfly
Puccini
Ying Huang, Orchestra de Paris
CD
2
Il Trovatore
Verdi
Carlo Bergonzi, Antoniatta Stella、Fiorenza Cossotto
CD
2
Lucia Di Lammermoor
Donizetti
Andrea Rost
CD
2
Fedora
Giordano
Eva Marton,Jose Carreras
CD
2
フィガロの結婚
Mozart
Komische Oper Berlin 1991
VHS
1
ラ・ボエーム
Puccini
Komische Oper Berlin 1991 VHS
1
青ひげ
Offenbach
Komische Oper Berlin 1991
VHS
1
Cosi Fan Tutte
Mozart
Nikolaus Harnoncourt
DVD
1
Turandot
Puccini
新日本フィル
DVD
1
Macbeth
Verdi
MET2014-15
BD-RE
1

レコードは全て独身時代に購入。メゾのFiorenza Cossotto美声はすぐそれとわかる。Cosi Fan TutteのDVDは2002年の小沢指揮のオペラ鑑賞の予習のために買ったものだ。

オペラを観劇することに飽き足らず、イタリアに出かけて2013/11/17にモデナのパヴァロッティ劇場でベルディのレクイエムを歌った人もいる。

1971年、バレー「白鳥の湖」コベントガーデンのロイ ヤル・オペラハウス(International Theatres Serial No.14)のボックス席で家族と一緒に観た。

1992年代 
青山劇場でケン・ヒルによる「オペラ座の怪人」。

2002年
 歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」と「カルメン」のライブを東京文化会館で。
指揮:小沢征二

2003年 「フィガ ロ」との「イル・トロバトーレ」(吟遊詩人)のライブを渋谷オーチャードホールで。ストーリーは復讐劇というがメロディーは美し い。このオペラをみて好きにならなければ脈はないといわれる。
ジプシーの老婆アズチェーナ:フィオレンツァ・コンソット (メゾ)
マンリーコ(伯爵の実弟):ベー・チェチョル(テナー 韓国人) 美声
ニコレッタ・コンティ指揮

2006年 キエフ・オペラの「アイーダ」の神奈川県民ホールのライブを息子夫婦と一緒に楽しんだ。演奏そのも のの記憶が欠落している。よく理解できなかったためだろう。

2008年 七月大歌舞伎「高野聖
演出:坂東玉三郎、石川耕士。
出演:坂東玉三郎(女)、市川海老蔵(宗朝)、中村歌六(親仁)、ほか

2010/10/10 「カルメン」を学士会館で
カルメン:西野郁子
ドン・ホセ:上本訓久

2011/10/1 グノーの「ファウスト」をコベントガーデンで娘夫婦と観劇

2013/9/9 NHKホールで上演されたジュゼッペ・ヴェルディ 作曲 「リゴレット」全3幕が2014/3/23録画でEテレで放映され た。特にレコードを持っているわけではないが、聞き覚えのあるアリアが繰り出されて思わず聞き惚れた。特 にレオ・ヌッチとエレーナ・モシュクは適役であった。舞台装置も本格的で堪能。このクラシックな舞台装置を収納できるNHKホールが本当に必要なのだろう かとも思う。
リゴレット:レオ・ヌッチ
ジルダ:エレーナ・ モ シュク
マントヴァ公:フランチェスコ・デ・ムーロ
指揮:グスターボ・ドゥダメル

2016/5 メトロポリタンオペラ2014-15、ベルディの「マクベス」をwowow録画で鑑賞した。原作はシェークスピア。台本はフラ ンチェスコ・マリア・ピアーヴェおよびアンドレア・マッフェイ。マクベス夫人を当代第一のソプラノのアンナ・ネトレプコが 歌う。指揮ファビオ・ルイージ、エイドリアン・ノーブル演出は時代を現代に置いている。特定秘密保護法が参院で可決され、成立してした翌日、海渡雄一弁護 士が書いた『バーナムの森は動いた!秘密保護法強行採決、安倍政権の終わりの始まりだ!』という檄文はこのマクベスが起源。
マクベス夫人:アンナ・ネトレプコ 現在の最高 のソプラノ
マクベス:ジェリコ・ルチッチ
バンクォー:ルネ・パーペ
マクダフ:ジョセフ・カレーヤ

2016/7 かって録画しておいた、2013年のNHKホールでのイタリアのミラノ座の「リゴ レット」を観る。リゴレットはヴィクトル・ユーゴーの戯曲をフェニーチェ座の 座付作家フランチェスコ・マリア・ピアーヴェがヴが台本を書きヴェルディが作曲したものだ。リゴレットが娘ジルダの仇討ちしようと暗殺者を雇うのだが、 ジルダが公爵の身代わりになるという悲劇だ。 わざわざオペラの切符を買ってでかけるのも面倒だが、時たま無性にオペラを聞きたくなることがある。そのような時はYou Tubeを開け、Luciano Pavarottiなどと入力して検索し、PCのオーディオ出力をオーディオセットに接続して大音響で楽しむ。
リゴレット:レオ・ヌッチ
ジルダ:エレーナ・モシュク
マントヴァ公爵:フ ランチェスコ・デムーロ

2016/7/27 前の日曜日にEテレで放映された仙台シンフォニーオーケストラの300回公演記念としてサントリーホールで4月17日に上演されたベルリオーズの「幻想交 響曲」とその後編の「レリオあるいは生への回帰」3時間を満喫した。音楽付きの独白劇という演劇的性格が強く、形式上前例のない作品であるため、特に日本 では演奏されることは非常に少ないもので珍しい。ベルリオーズの失恋体験を作曲したものという。この初演にはかっての片思いの相手のスミッソンも出席して いた。この時まで彼女はベルリオーズのことは記憶に留めておらず、これらの作品で実は彼女が主題となっていることにも気づかなかったが、この演奏会を契機 として交際が始まり、翌1833年10月に結婚にいたる。また総譜の出版の際、初版はスミッソン、改訂版は2人の間の息子ルイに献呈されている。指揮はパ スカル・ベロ。

2016/8/20 MET2012年、トーマス・アデス作曲「テンペスト」 シェイクスピア最後の作品で王位を追われたミラノ大公プロスペ ローが復讐しようとするが、娘がその仇であるナポ リ王の息子フェルディナンドを愛したのをみて許すという物語。オリジナルは弱強五歩格の古英語 だが現代英語で歌われる。吉田健一の「英国の文学」によれば、アリエルが歌う場面があるが、この劇中歌には曲が付いていたのだが、クロムェルのピューリタ ン革命での弾圧ですべて失われたという。
プロスペロー:サイモン・キーンリーサイド
妖精アリエル:オードリー・ルーナ
ミラン ダ:イザベル・レナード
トリンキュロー:イェスティン・デイヴィーズ
アントーニオ:トビー・スペンス
フェルディナンド:アレック・シュレイダー
指揮:トーマス・アデス
演出:ロベール・ルパージュ 

2016/8/20 メトロポリタンオペラの「フィガロの結婚」。そもそも「フィガロの結 婚」はフランスの劇作家ボーマルシェが書いた戯曲をもとにイタリア人台本作家ロレンツォ・ ダ・ポンテがイタリア語で書いた台本をもとにヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲したオペラ作品。無論イタリア語である。演出は ヨーロッのパ貴族が没落する最後のステージである第二次大戦直前の時期に設定したため、違和感なく感情移入ができた。有名序曲が始まるといき なり、スザンナが胸をはだけた姿で奇声を発して舞台に登場。最近のメゾはポルノまがいの演技もできなくてはならないようだ。
フィガロ:イルダール・アブドラザコフ
伯爵:ペーター・マッテイ
スザンナ:マルリース・ ペーターセン
伯爵夫人:マリーナ・ポプラフスカヤ
ケルビーノ:イザベル・レナード
指揮:リチャー ド・エア
演出::ジェイムズ・レヴァイン

2016/8/21 ジョアキーノ・ロッシーニ作曲「セビリアの理髪師」をメトロポリタンオペラ録画で。フランスの劇作家ボーマル シェの書いた風 刺的な戯曲をもとにチェーザレ・ステルビーニが台本を書きロッシーニが2週間で作曲。 昔、オール日本人の「セビリアの理髪師」をライブかTVで見た記憶 が あるが忘却の彼方だ。
ロジーナ役:イザベル・レナ−ドが 魅力的。彼女は「フィガロの結婚」では ケルビーノという若い男役を演じている。
アルマヴィーヴァ伯爵:ローレンス・ブラウンリー イザベル・レナ−ドより背の低く結構違 和感があったが終わってみれば立派なテナーで満喫した。オテロ役にはピッタリだろう。
指揮:ケーレ・マリオッティ 

2017/1/28  2016ミラノ・スカラ座開幕公演 歌劇「蝶々夫人」。112年 前の「蝶々 夫人」のオリジナル版のリバイバル版。初演時、主人公の女性がハラキリして果てることに驚愕した聴衆が騒いだため、プッチーニは6回改作してピンカートン のアリアを最後に付け加えて、蝶々さんの自決のショックをいやす今の形にした とか。舞台装置がよかった。
オリバーストーンの「スノーデン」に関する2017/1/20のTBSインタビューの最後の一言はたしか「日本は昔、持っていた主権がない。アメリカの衛 星国であり、人質なのです」というようなことをいっていたと思うがTBSは政権に気兼ねしてか削除してしまって確認できない。それにしても100年前の日 本人はなんと気位が高かったのだろうか?

蝶々夫人役:マリア・ホセ・シーリ トスカを歌う南米組ウルグアイ出身。彼女が放心状態でアリアを歌う場面は胸を打ちこみ上げるものが あった。
スズキ役:アンナリーザ・ストロッパ。その無言の表情も蝶々さんの心を反映してうまい。
シャープレ:カルロ ス・アルバレス
蝶々 夫人の子ども:ジェラルド・ゼッキーニ
合唱:ミラノ・スカラ座合唱団
管弦楽:ミラノ・スカラ座管弦楽団
指揮:リッカルド・シャイー
演出アルヴィス・ヘルマニス

2018/1/21
NHK BSプレミアム・シアターで 2017/12/7ミラノ・スカラ座上演の「アンドレア・シエニエ」  激動のフランス革命が舞台、断頭台 の露と消えた詩人アンドレア・シェニエと伯爵令嬢マッダレーナの激愛の物語。アンドレア・シェニエはフランス革命で断頭台の露と消えた実在の詩人だとい う。やはり詩人は人々への感情に訴えるので命がけなのだ。オペラのように一緒に 死んでくれたた御姫様が実際にいたかどうか知らないが、実在のシェニエが残したコワニーという美女について綴った詩がヒントになっているようだ。劇中の御 姫様を演じたソプラノのアンナ・ネトレプコと詩人を演じたテナーのユシフ・エルヴァゾフが実際には夫婦で、アリアを歌い終える毎に、ブチとキスして離れな いので当てられっぱなしであった。おかげでテナーの顔はキスマークだらけ。このオペラの後放送された1世紀建設のヴェローナの古代ローマ円形競技場をその まま使うパバロッティ記念の演奏会が放映された。奥さんのマントバーニ夫人が主催者で、なかなか豪華。
アンドレア・シェニエ役:ユシフ・エルヴァゾフ
マッダレーナ役 はアンナ・ネトレプコ 二人は実の夫婦
カルロ・ ジェラール:ルカ・サルシ


2018/8/4 NHK BSプレミアム・シアター

<2018年シェーンブルン宮殿夏の夜のコンサート>
ワレリー・ゲルギエフ&ウィーン・フィル、アンナ・ネトレプコによる華麗なオペラ・アリアの夕べ。
ニューイヤー・コンサートと並ぶウィーン・フィルの名物行事で、2004年の開催以来、初夏のウィーンの風物詩として定着している「ウィーン・フィル・サ マー・ナイト・コンサート」。ユネスコの世界遺産にも指定されているシェーンブルン宮殿の裏庭に仮設舞台を設置してに行われるオープンエアの演奏会は、無 料で10万人の音楽 ファンに開放され、その模様は世界の60カ国以上に録画放送されている。シェーンブルン宮殿は2015年に丁寧に訪問 しているので、感慨を持って演奏を楽しんだ。


<ザルツブルク音楽祭2017 歌劇「アイーダ」>

アンナ・ネトレプコが初のアイーダ役を熱演!セメンチュク演じるアムネリスとの対決は貫禄十分。演出はイラン出身の女性映像作家ネシャット。
今回はTVだから歌詞が表示されるためストーリーが理解でき、良くできたオペラだと、再認識した。
ファラオ: ロベルト・タリアヴィーニ
アムネリス:エカテリーナ・セメンチュク
アイーダ:アンナ・ネトレプコ
ラダメ ス:フランチェスコ・メーリ
アモナズロ:ドミートリ・ベロセルスキー
エジプト王の使者:ルカ・サルシ
エジプト王の使者:ブロール・マグヌス・テーデネス
巫女(みこ)の長:ベネデッ タ・トーレ
指揮:リッカルド・ムーティ
ウィーン・フィル

2018/8/10 2018/6/3頃の録画。NHKの英国ロイ ヤル・バレーのプリンシパル平野亮一、高田 茜を観た。二人の魅力がもっとも際立つ「く るみ割り人形」の共演の取材だ。

2018/8/12 2008年のイタリア・ミラノ、スカラ座でのヴェルディの代表作・歌劇「ドン・カル ロ」。かのスペイン帝国最盛期のフィリッポII世の王子ドン・カルロス・デ・アウストリアをモデルにした歴史物だ。スペインの属国フランド ル地方の政争も絡めた政争がらみの愛と忠誠心と友情の絡んだストーリー。
フィリッポ二世:フェルッチョ・フルラネット 適役
ドン・カルロ : ステュアート・ニール  影が薄い
ロドリーゴ : ダリボール・イェニス   まあまあ
大審問官 : アナトーリ・コチェルガ  王様よりも権威があるような迫力
エリザベッタ : フィオレンツァ・チェドリンス: 良かった。
エボリ公女 : ドローラ・ザジック  悪役を見事に演じた
合 唱 : ミラノ・スカラ座合唱団
管弦楽 : ミラノ・スカラ座管弦楽団
指揮 : ダニエレ・ガッティ
演出 : ステファヌ・ブロンシュウェグ: 大きな「枠」の中で演じるようにして、抽象化・簡素化された舞台と、豪華を極めた衣装・小道具とのコントラストがいい。

2018/8/13 2013年メトロポリタン・ライブビューイング のプッチーニの「トスカ」。やはりトスカは傑作。
トスカ:パトリシア・ラセット 歌に生き、恋に生き
画家カヴァラドッシ:ロベルト・アラーニャ 星は光りぬ
警視総監スカルピア:ジョージ・ギャグニッザ
指揮:リッカルド・フリッツァ
演出:リュック・ボンディ

2018/8/14 METライブビューイング2016。年下の美青 年との愛に燃える元帥夫人の運命をゴージャスな音楽と甘い言葉の数々でつづったリヒャルト・シュトラウスの名作「ばらの騎士」はパス 。ハプスブルク王朝期のウィーン。元帥夫人のマリー・テレーズは、年下の青年貴族オクタビアンとの情事に夢中になっていた。そんなある日、成り上がり貴族 の 娘ゾフィーと婚約した従兄オックスから、婚約のしるしである「銀のばら」をゾフィーに届ける青年貴族を紹介してほしいと頼まれた元帥夫人は、いたずら心か らオクタビアンを推薦する。ところが、銀のばらの使者としてゾフィーのもとを訪れたオクタビアンは、ゾフィーと恋に落ちてしまう。
元帥夫人:ルネ・フレミング
美青年オクタビアン:美貌のメゾソプラノ歌手エリーナ・ガランチャ
演出:ロバート・カーセン

トーマ作曲の「ハムレット」2010年メトロポリタン歌劇場はブルー レイ録画が再生できずにパス。
ハムレット:サイモン・キーンリーサイド
オフィーリア:マルリース・ペテルセン
指揮:ルイ・ラングレ

<2015年のバイロイト音楽祭>のワーグナー作曲の「トリスタンとイゾルデ」 を観た。しかし退屈で居眠りをしてしまったので中断。1991年ザルツブルク音楽祭の モーツアルトの「魔笛」を楽しんだ。ストーリーはエジプトの多神教の世界で異端的。しかし音楽は 素晴らしい。
ザラストロ:ルネ・パーペ
タミーノ:デオン・ファン・デア・ヴァルト
夜の女王:ルチアーナ・セッラ  コロラツーラ・ソプラノ
パミーナ:ルート・ツィーザク
パパゲーノ:アントン・シャリンガー
モノスタトス:ハインツ・ツェドニク
パパゲーナ:エディット・シュミット・リーンバッハー
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮: サー・ゲオルク・ショルティ
演出: ヨハネス・シャーフ

<2011年のシェーンブルン宮殿夏の夜のコンサート>。2018/8/4にみた2018年の シェーンブルン宮殿夏の夜のコンサートとはオーケストラ用の仮設舞台がネプチューンの噴水側に設置され、バレーはグロリエッテ前で演じられた。東日本大地 震直後ということもあり、鎮魂のためにシベリウスの「鶴のいる風景」 が演奏された。

2018/8/15 METライブビューイング2014のプッチーニ作曲「ラ・ボエーム」 。ミミを歌う予定であったアニータ・ハーティッグが流感で急遽降板。朝7時過ぎに連絡を受けた MET総裁のゲルブ氏がオポライスに打診したところ承知してくれたとのことであった。オポライスは前夜「蝶々夫人」のタイトルロールでMETデビューを果 たしたばかりなのである。しかも「ラ・ボエーム」はマチネーであった。本人は「公演が終わった夜はなかなか寝つけず、明け方近くにようやく眠ったと思った ら7時半頃電話で「ラ・ボエーム」のオファーを受けた」という。受けた理由は大人気のビットーリオ・グリゴーロと共演できることだったという。ラ・ボエー ムはボヘミアンの意。
ミミ:クリスティーヌ・オポライス  ラトビア出身の美人ソプラノ歌手
ロドルフォ:ビットーリオ・グリゴーロ  イタリア生まれで美声とカリスマがある
ムゼッタ:スザンナ・フィリップス
指揮:ステファーノ・ランザーニ
演出:フランコ・ゼフィレッリ  金のかかる演出

2018/8/16 アレクサンドルデュマ原作、ベルディ作曲の「椿姫」 (ラ・トラヴィアータ)2011。椿姫はデュマ原作の小説の日本語訳で使われた題。オペラの題の「ラ・トラヴィアータ」は「道を踏み外した女」の意。アレ クサ ンドルデュマ原作だけあって歌詞は説得力がある。特に父親が、息子のアルフレードにヴィオレッタと別れて、プロバンスに帰れと歌う「プロバンスの海と大 地」はいい。
ヴィオレッタ:アンジェラ・ゲオルギウ ルーマニア出身、細身で手足が、長く細く、剣のある顔つきで色白。衰えて、死んで行く肺病病みの女性に見える。マ リア・カラス、レナータ・テバルディ以来の適役。マリア・カラス後、カラヤン指揮でフレーニとモッフォのダブルキャストで椿姫を上演したが天井桟敷席から ブーイングがあり失敗し、 「カラスの呪い」といわれた。
アルフレード:ラモン・ヴァルガス
アルフレードの父ジェルモン:ロベルタ・フロンターリ
指揮:ロリン・マゼール
ミラノ・スカラ座管弦楽団

スカラ座、モンテナ ポリオーネ通り、ベルサーチ店訪問などののち、バレンボイム指揮でワーグナーの「ワルキューレ」の一部紹介があった。ワルキューレは「ニーベルングの指輪」の第 一日。

2018/8/17 MET2010「リゴレット・イン・マントヴァ」。レオ・ヌッチのリゴレットは未だ記憶から消え ないが、これはプラシッド・ドミンゴのリゴレットである。マントヴァでデロケーションした映画手 法で制作された。ヴェルディ作曲のオペラ「リゴレット」の舞台であるが、市内にはオペラに縁のある建物や登場人物の像が現存するが、劇中の人 物は全て架空の人物である。マントヴァには、カトリック教会のマントヴァ司教座が置かれている。
リゴレット(マントヴァ公付きの道化役):プラシド・ドミンゴ 淡々と役を演じた。
ジルダ(リゴレットの娘):ユーリア・ノヴィコヴァ
マントヴァ公爵:ヴィットリオ・グリゴーロ
マッダレーナ(スパラフチレの妹):ニーノ・スルグラジェ
スパラフチレ(刺客):ルッジェーロ・ライモンディ
指揮:ズービン・メータ

2018/8/18 プッチーニの「トゥーランドット」1998 年に撮影された北京の紫禁城の天清殿を使っての野外演奏会の記録である。数年前スイスのボーデン湖の水上舞台で演ぜられるBregenz Festival(ブレゲンツ・フェスティバル)2015のこのオペラをNHK BSで観た記憶があるが録画しなかった。この劇の 主役は女奴隷のリュウである。皇帝に使える官僚3人組はピン、ポン、パン。ダンサー達は中国人だが、舞台の上で、珍ずらしそうに眼をキョロキョロ、訓練が 足りない。これは1926年初演でオペラ時代の最後の作品となった。以後、映画の時代になる。
トゥーランドット:ジョバンナ・カゾッラ
カラフ(ティムールの子):セルゲイ・ラーリン
リュウ(女奴隷):バルバラ・フリットーリ
フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団
指揮:ズービン・メータ

2018/8/20 ジュゼッペ・ヴェルディ作曲「リゴレット」全3幕MET2012-13シーズン。リゴレットは異なる演出でこ れが3回目。舞台を1960年代のラスベガスに設定。ネオンの舞台装置。トップレスダンサーの起用には驚いた。
リゴレット:ジェリコ・ルチッチ
ジルダ:ディアナ・ダムラウ
マントヴァ公爵:ピョートル・ベチャワ
演出:マイケル・メイヤー 
指揮:ミケーレ・マリオッティ

2018/8/22 ヴェルディの「Il Trovatore」のCDを聞く。

2018/9/1 プッチーニの「トゥーランドット」 ハイライト。今だ日本でこのオペラを上演した人はいなかったが「すみだトリフォニーホール」で部分演奏したDVD。鹿島が配布。
トゥーランドット:並河寿美
カラフ(ティムールの子):村上敏明
リュウ(女奴隷):井上ゆかり
新日本フィル
指揮:井上道義

2018/9/1 モーツアルトの「コシ・ファン・トゥッテ」 全曲  2002年に小沢征二のこのオペラを聞きに行く行く前に予備知識として聞いたものを再び。1988年制作。モーツアルトのころは作曲家より台本作家のほう が重要視されていた。そしてこれは当時の偉大な台本作家のダ・ポンテ作なのである。そして演出はジャン=ピエール・ボネル。舞台ではなく実際の庭園をつ かった劇映画的演出。ストーリーは浮気。自分の女のベッドシーンを観るような様相を呈する。コシ・ファン・トゥッテトの意味は「女はみなそうするもの だ」。
フィルオリージ(姉):エディタ・グルベローヴァ
ドッペラ(妹):デローレス・ジーグラー
デスピーナ(姉妹の小間使い):テレサ・ストラータス メトロポリタンオペラノ細身のソプラノ
グリエルモ(姉の恋人):フェルッチョ・フェルラネット
フェルランド(妹の恋人):ルイス・リマ
ウィーンフィル
指揮:ニコラス・アーノンクール
演出:ジャン=ピエール・ボネル

2018/9/2 ウンベルト・ジョルダーノの「フェドーラ」全3幕のCDを聞く。サルドゥの戯曲に基づく、アルトゥーロ・コラ ウッティ台本、
指揮:ジュゼッペ・パネタ
ハンガリー放送交響楽団&合唱団

2018/9/3 ジャック・オッフェンバック作曲「青ひげ」 全3幕のVHSを初めて観る。なかなかよい歌劇で充分楽しんだ。フェルゼンシュタインが育てたベルリンのコームミッシ・オッパーの1991/6/7東京公 演の録画を鹿島建設がDVDにしたものだ。ベルリンの壁陥落が1989の2年後のことだ。原作はグリム童話をアンリ・モーリヤック、ルドヴィック・ハーレ ヴィーが発展させたもの。オーケストラ譜面は現存しないものを復刻したとのこと。
ボベーシェ王がコミカルで意外なキャラクターである。
ボベーシェ王:ヴェルナー・エンダース
青ヒゲ公:ギュンター・ノイマン
ブーロット、田舎娘:ウタ・プリエフ
指揮:ヨアヒム・ヴィラート
演出:ワルター・フェルゼンシュタイン
管弦楽団:コーミッシェ・オーパー

2018/9/20 MET2015-16「イル・トロバトーレ」(吟遊詩人)
2003年に渋谷オーチャードホールで歌曲だけ聞いた経験があるだけであったが今回初めてwowowの録画で全曲を堪能。最後は圧巻。
レオノーラ:アンナ・ネトレプコ
ジプシーの老婆アズチェーナ: ドローラ・ザジック(メゾ)
ルーナ伯爵:ディミトリ・ホヴォロストフスキー
マンリーコ(吟遊詩人、実は伯爵の実弟 テナー):ヨンフン・リー(韓国人)は美声。

2018/9/25 NHK BSプレミアム「ハムレット」 グラインドボーン音楽祭のbrueray disc録画。グラインドボーン・オペラは英国の夏の風物詩であるカントリーハウス・オペラだ。ウィリアム・シェイクスピアの悲劇『ハムレット』を素材に したオペラは数多く作曲されているが、トマの作品が最も有名である。このオーストラリアの作曲家ブレット・ディーン曲はシェーンベルクのような無調音楽 ベースにしている、台本はマシュー・ジョスリンで全ての台詞をシェイクスピア原典から取ってきており、シェイクスピア劇としての言葉の美しさも楽しめ、分 かりやすい。オフィーリア役はジョン・エヴァレット・ミレーによる絵画の様にではなく、バーバラ・ハン ニガンは水草と土に汚れた美脚にあらわにして熱演。

ハムレット:アラン・クレイトン
オフィーリア:バーバラ・ハンニガン
指揮:ウラディーミル・ユロフスキ
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

2018/9/26 鹿島が招聘したベルリンコミッシュオペラのプッチーニ作曲「ラ・ボエーム」 1991/6/18相模原公演のVHS録画。ドイツ語公演だがプッチーニのメロディーにぴったりで、聴かせる。ザビーネ・パッソウが好演。
ミミ:ザビーネ・パッソウ
ロドルフォ:ドナルド・ジョージ
ムゼッタ:マグダ・ナドア
指揮:ヨアヒム・ヴィラート
管弦楽団:コーミッシェ・オーパー
演出:ハリー・クップファー

2018/9/27 鹿島が招聘したベルリン コミッシュオペラのモーツアルト作曲「フィガロの結婚」。 1991/6/22横浜公演のVHS録画。2年前にNHK BSでメトロポリタン公演を見ているのだが、ややこしい筋は忘却の彼方。真剣に見てしまった。
フィガロ:エルマー・アンドレー
伯爵:ロジャー・スメーツ
スザンナ:イヴォンヌ・ヴィードシュトルック
伯爵夫人:ゲルトル−ト・オッテンタール
ケルビーノ:クリスチアネ・エルテル
指揮:ロルフロイター
管弦楽団:コーミッシェ・オーパー
演出:ハリー・クップファー

2018/9/29 NHKプレミアム録画でシェークスピア作「リチャードIII世」を見る。
15世紀のイングランドを舞台に、王位をめぐるランカスター家とヨーク家の争い(薔薇戦争)を描いた史劇。1955年映画のローレンス・オリヴィエ演ずる リチャードIII世が最後のシーンでA horse! a horse! my kingdom for a horse!と叫ぶ姿が今もまぶたに浮かぶ。
主演:佐々木蔵之介
演出:ルーマニアの演出家シルヴィウ・プルカレーテ

2018/10/07 MET2015-16録画(wowwow)で ドイツのバルトブルク城に伝わる伝説をモチーフにしたワーグナーのワーグナーの大作「タ ンホイザー」を見る。夕食後見始めて終わったのは夜半。ワーグナーは皆同じだが、有名な行進曲を除くと大味で途中で居眠りをしてしまう。舞 台装置と衣装は見事。
タンホイザー:ヨハン・ボータ
女神ベーヌス:ミシェル・デ・ヤング
エリーザベト:エバ=マリア・ベストブルック
ボルフラム:ペーター・マッテイ
ベック領主ヘルマン:ギュンター・グロイス
指揮:ジェームズ・レバイン
演出:オットー・シェンク

2018/11/6  いままでMETの講演はビデオで何度も観たが、オペラ好きの友人に誘われて初めてMET 2018 歌劇「アイーダ」を観るために新宿ピカデリーまで出かけた。

キャスト
エジプトの女奴隷にしてエチオピアの王女アイーダ:アンナ・ネトレプコ(ソプラノ)
エジプトの王女アムネリス:アニータ・ラチヴェリシュヴィリ(メゾソプラノ)
エジプトの将軍ラダメス:アレクサンドルス・アントネンコ(テノール)
エチオピア王にしてアイーダの父アモナズロ:クイン・ケルシー(バリトン)
エジプト国王(ファラオ):ライアン・スピード・グリーン(バス)
祭司長ラムフィス:ディミトリ・ベロセルスキー(バス)
指揮:ニコラ・ルイゾッティ
演出:ソニヤ・フリゼル

アンナ・ネトレプコはザルツブルク音楽祭2017歌劇「アイーダ」と同じだが、今回は他のキャストも充実していた。ライアン・スピード・グリーンは黒人の ためエジプトらしさを醸して適役だった。古代ギリシアの女神アテナは金髪碧眼の白い女神ではなく黒かった。考古学・言語学・文献・神話すべてを統合した緻 密な考証から、古代ギリシアのフェニキア・エジプト起源を立証し、西欧によるギリシア史の偽造を暴く問題作であるマーティン・バナール著「黒いアテナ」という非常に高価な本の影響なのか。

オペラのストーリーはエジプト総督イスマーイール・パシャの下で働くエジプト考古学者オギュスト・マリエットが1870年に骨格をつくった。時 は古代エジプト、舞台はその首都メンフィスという設定。メンフィスはナイルデルタの要の位置にある古都でツタンカーメンはここで支配した。

エジプトの敵国 エチオピアの王女アイーダは、エジプトの捕虜となっている。しかし身分を偽ってエジプトの王女アムネリスの奴隷として身の回りの世話をしている。そしてア イーダは、エジプトの将軍ラダメスと秘かにお互い愛し合う仲となっていた。将軍ラダメスは偉大な軍司令官としての経歴を惚れたアイーダのために棒にふり、 命まで捨てるハメになる。そしてアイーダも運命を共にするという典型的悲劇を堪能した。

舞台装置は METでもこれが最後という豪勢なものでラダメスの凱旋の場はエジプト最盛期のファラオであるラムセス2世のアブ・シンベル小神殿のイメージが使われてい る。これはラムセス2世の最愛の王妃ネフェルタリのために建造され たものである。

円筒形列柱の並ぶ舞台はラムセス2世の統治下のテーベ(現在のルクソール)のカルナック神殿のイメージだろう。

最後の宮殿と地下牢の二重舞台は油圧式駆動装置をつかった大仕掛けなものででMETならではのもの。

史実のラムセス2世は、鉄製武器をすでにもっていた強敵ヒッタイトなど、外国と多くの戦役を行った。この戦争のため、ラムセス2世は、紀元前1290年に 首都をル クソール神殿のあるテーベ(ナイル川上流にあり現在ルクソールとよばれる)からナイル川のデルタ地帯の東に作ったペル・ラムセスに遷都した。壮麗な巨大都 市ペル・ラムセスは、『旧約聖書』のはじめにある 「創世記」第47章11節にも「ラムセスの地」として登場。現在、ペル・ラムセスの中心地はカンティールにあったと推測されている。カンティールでは、装 飾タイルや王座のための基壇が出土している。近くの町タニスにはペル・ラムセスの石材を運びだして建造した遺物が多数発見されている。これに続くラムセス 3世の時代の紀元前 1177年に古代グローバル文明である青銅器文明は滅んだ。しかし鉄器製造はヒッタイトが秘密にしていたので、この技術の拡散はゆっくりと進みし ばらく暗黒時代が続く。


2018/11/20   MET 2018 歌劇サン=サーンス「サムソンとデリラ」を同じメンバーで横浜ブルク 13 で観た。

ペリシテ人の美女デリラ(メゾソプラノ):エリーナ・ガランチャ
怪力の持ち主サムソン(テノール):ロベルト・アラーニャ
ダゴンの大祭司(バスバリトン):ロラン・ナウリ
ガザの太守アビメレク(バリトン)イルヒン・アジゾフ
ヘブライの長老(バス):ディミトリ・ベロセルスキー
指揮:マーク・エルダー
演出:ダルコ・トレズニャック

旧約聖書 士師記 13-16章に書かれた魅惑する女と破滅する男の神話だ。士師(しし)とは、英語 のJudgeの中国語訳で古代イスラエルを裁いた人々と言う意味だが、「治める者」または指導者を指す。これを現代の演出で見せてくれるというが、衣装も 舞台もイメージは旧約の世界をコピーしつつ、幾何学模様の透かしを多用したもので美的にも良くできていた。舞台全体が半円形の額縁で仕切られ、カーテンは 意味ありげな手形のデザインで人類史を暗示しているようであった。前回のアイーダは青銅器時代のエジプトが舞台であったが、 この旧約にでてくるペリシテ人は前12世紀頃、鉄器を使い始めたヒッタイトを滅ぼしてエーゲ海方面から地中海東海岸に進出した「海の民」の一派と考 えら れているので舞台設計もこうしたのか?

ペリシテ人はタゴンの神を信じていた。ペリシテ人が定着した地方という意味で、カナーンの地をパレスチナと言うようになった。彼らはガザなどの5つの都市 国家(ペンタポリス)を拠点 に北部のヘブライ人(イスラエル人)居住区に進出し、鉄器を使用して一時強大となった。「ペリシテ人は職業軍人の重装歩兵が編成する強力な武器を持ち、鉄 の武器と戦車軍団、および弓兵をその軍事力の基盤としていたという。

最後の場面で少し頭髪が伸びて怪力が戻ったサム ソンが建物の柱を倒して自らの命と引き換えに大勢のペリシテ人を殺害して終わるところは閃光で表現していた。現在のパレスチナ人はその後モハメッドに教化 されてアラーの神に趣旨替えしただけでイ スラエルと争っているところは変わり映えしない。我々はいまだに士師記の時代に生きているような気もしてきた。

しかしデリラは青銅器時代から鉄器時代に現れた謎の民族「海の民」の女であったとは。デッリラのアリアはオペラ史上最強の魅惑のといわれる。「あなたの声 に心は開く」をマリア・カラスで。エリー ナ・ガランチャは美形のソプラノで説得力があった。


2019/01/03 第62回 NHKニューイヤーコンサート中 継の後半だけ観た。このなかで日本の歌手のレベルも上がったなと感じた。そのなかで魅了された歌手は。

砂川涼子/笛田博昭のプッチーニ作曲「ラボエーム」から「冷たい手を」、「私の名はミミ」、「愛らしい乙女よ」は砂川涼子の可憐さと笛田博昭の甘いボイ ス。

森麻季のヘンデル作曲の「リナルド」から「涙の流れるままに」は森麻季の完璧な美貌とナイスボディ。

12月29日の第九を生で聴いたときのベテラン藤村実穂子のサン・サーンス作曲「サムソンとデリラ」から「あなたの声に心は開く」はその最後の「サムソ ン!サムソン!ジュ・テーム」という高いトーンの叫びが耳に残った。

2019/6/1 ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(MET)2014-15 ベルディ晩年の名作をブロードウェイの名演出家バートレット・シャーによる新演出で描く「オテロ

15世紀末、ベネツィア共和国の支配下にあるキプロス島。トルコ軍を倒したムーア人の将軍オテロが、愛する妻デスデーモナのもとへ帰還する。しかしオテロ に恨みを抱く旗手イアーゴは、デスデーモナがオテロの部下カッシオと密通しているという嘘をねつ造し、オテロを惑わせる。注目の若手マエストロ、ヤニッ ク・ネゼ=セガン指揮のもと、アレクサンドルス・アントネンコらスター歌手たちがよかった。最後の「柳のうた」のようにカリタスの悲劇を思い出させた。

指揮ヤニック・ネゼ=セガン演出バートレット・シャー作曲ジュゼッペ・ベルディ
アレクサンドルス・アントネンコ:オテロ
ソニア・ヨンチェバ:デズデーモナ
ジェリコ・ルチッチ:イアーゴ
ディミトリー・ピタス:カッシオ
ギュンター・グロイス:ベック
製作年    2015年

2019/8/18 ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(MET)2012 「テンペスト」
前知識なしのビデオ録画を見おわったときシェクスピアの最後の作品は最後の夢のような時をすごさせていただいた。という感想。

プロスペローの台詞:We are such stuff as dreams are made on, and our little life is rounded with a sleep.(我々は夢と同じ物で作られており、我々の儚い命は眠りと共に終わる)― 第4幕第1場

アリエル: Audrey Luna オードリー・ルナ
ミランダ: Isabel Leonard イザベル・レナード
ファーディナンド: Alek Shrader アレック・シュレイダー
ナポリ王: William Burden ウィリアム・バードン
アントニオ: Toby Spence トビー・スペンス
プロスペロ: Simon Keenlyside サイモン・キーンリサイド
Thomas Adès トーマス・アデス 作曲・指揮
Robert Lepage ロベール・ルパージュ 演出

2019/6
ザルツブルク音楽祭2019フェアウェル・コンサート。妻の録画。90歳を祝ったハイティンクがウィーン・フィル指揮してブルックナー交響曲第7番のタクトを振り同年6月に現役引退。エマニュエル・アックスをソリストに迎え、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番も演奏された。


2019/12/13  フランツ・レハールの喜歌劇オペレッタ 「メリー・ウィドー」をメルビッシュ音楽祭2005 を加畑さんの録画で観る。 今回のノイジードル湖上のステージは、普通の4倍程度はあろうかと言う広さ。観客席も凄い数で 6,000人の収容能力だ。トゥーランドットはスイスのボーデン湖の水上舞台での上演を楽しんだことがあるが録画はしてない。
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ハンナ(富豪の未亡人): マルガリータ・デ・アレラーノ
ダニロ(公使館書記官/ハンナの元恋人): マティアス・ハウスマン
ミルコ男爵(ポンテヴェドロ侯国のパリ公使): ハラルト・セラフィン
ヴァランシエンヌ(パリ公使夫人): エリーザベト・シュタルツィンガー
カミーユ・ロシヨン(パリのだて男): マルワン・シャミーヤ
カスカーダ子爵:ダニエル・セラフィン
ラウル・ド・サン・ブリオッシュ: アレクサンダー・クリンガー
ニェーグシュ(パリ公使館員): エルンスト・コナレク
メルビッシュ音楽祭合唱メルビッシュ音楽祭管弦楽団
指 揮:ルドルフ・ビーブル

2019/12/18  ドニゼッティーの歌劇「シャモ二ーのリンダ」 を加畑さんの録画で観る。モンブランの山麓の町シャモニーは、今でこそ世界的な最高級リゾート地だが、オペラの舞台となった1760年代は典型的な寒村。 初演当時は大好評だったが、その後忘れ去られた。作曲家の生誕200年(1997年)にエディタ・グルベローヴァが名唱して復活した。現代屈指のコロラ トゥーラ・ソプラノを得て初めて真価を発揮したといっても過言ではない。ドニゼッティの生誕200年を記念して行われた。

リンダ:エディタ・クルべローヴァ
アダム・フィッシャー指揮
1996/9/4 チューリッヒ歌劇場

2019/12/19 2003/2/1のコヴェント・ガーデンでのモーツアルトの「魔笛」を楽しんだ。
加畑さんの録画で観る。1991年ザルツブルク音楽祭の録画を2018/8に見たが、ストーリーの記憶はなかった。今回はストーリーもわかった。
 
タミーノ:テノール ヴィル・ハルトマン
パミーナ:ソプラノ ドロアテ・レシュマン
夜の女王:若手ながら妖艶な存在感を示した芸達者なディアナ・ダムラウダム
ザラストロ:フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ
パパゲーノ:サイモン・キーンリーサイド
パパゲーナ:アイリッシュ・タイナン

コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団
コリン・デイヴィス(指揮)
演出:デイヴィッド・マクヴィカー

2019/12/22 カナダ・ロイヤル・ウィニペグ・バレー団バレー「魔笛」 ビデオ収録2005年を加畑さんの録画でたのしむ。

タミーノ:ジョニー・ライト Johnny Wright
パミーナ:シンディー・マリー・スモール Cindy Marie Small
夜の女王:タラ・バートウィッスル Tara Birtwhistle
ザラストロ:チャン・ウェイチャン Zhang Wei-Qiang
パパゲーノ:ヘスス・コラレス Jesus Corrales
パパゲーナ:サラ・マーフィ・ダイソン Sarah Murphy-Dyson
モノスタトス:ドミートリ・ドフゴゼルツ Dmitri Dovgoselets
振付:マーク・ゴッデン Mark Godden
演出:バーバラ・ウィリス・スウィート Barbara Willis Sweete


2020/1/10 2005年グライドボーン音楽祭歌劇ロッシー二「ラ・チェネントラ」(シンデレラ)
加畑さんよりDVD借りる。

ウラディーミル・ユロフスキ指揮
サー・ピーター・ホール演出
ルクサンドラ・ドノーセ


2020/1/12 2008年MET公演マスネ作曲「タイス」文豪アナトール・フランスの同名小説が原作。
2幕の間奏曲で流れる「瞑想曲」は、単独で演奏される機会も多いポピュラーな曲。
加畑さんよりDVD借りる。

ルネ・フレミング(ソプラノ)
ミヒャエル・シャーデ(テノール)
トーマス・ハンプソン(バリトン)
指揮:ヘスス・ロペス=コボス 
演出:ジョン・コックス

2020/1/13  2005年
3万人を収容できる古代ローマの円形競技場の遺跡であるヴェローナ野外劇場で上演されたヴェローナ音楽祭、イタリアの作曲家であるポンキエルリの歌劇「ジョコンダ」。「時の踊り」がポピュラー。加畑さんよりDVD借りる。

アンドレア・グルーバー(ジョコンダ)
イルディコ・コムローシ、(ラウラ;アルヴィーゼの妻)
レティツィア・ジュリアーニ(バレー)
ロベルト・ボッレ(バレー)
指揮:ドナート・レンゼッティ Donato Renzetti


2020/4/25
小粥さんから新国立劇場の期間限定で、無料で過去の公演記録映像をストリーミングを教わった。チャイコフスキーのオペラ『エウゲニ・オネーギン』アレクサンドル・プーシキンの韻文小説『エフゲニー・オネーギン』が原作。チャイコフスキーの全10作のオペラの中では最も頻繁に上演される作品である。

エフゲニア・ムラーヴェワ(タチヤーナ) 
ワシリー・ラデューク(オネーギン)  
パーヴェル・コルガーティン(レンスキー) 
鳥木弥生 (オリガ)
指揮:アンドリー・ユルケヴィチ 
合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団


2020/8/16  カラヤンとベルリンフィルが奏でるチャイコフスキーの「交響曲第4番」第1楽章、バーンスタインとウィーンフィルのベートーベン「第九」第4楽章、べーム のモーツァルト「交響曲第40番」第1、第4楽章、そしてクライバーのブラームス「交響曲第2番」を8kにリマスター記念にNHKは特別放送。

C.Kleiber が気にってYou Tubeで楽しむ。


2020/8/30     アンドルー・ロイド・ウェバー「オペラ座の怪人」 The Phantom of the Opera  2004  2回目の再演。

ジェラルド・バトラー
エミー・ロッサム


2021/1/24 マイケル・ジャクソン This is it 

イギリス・ロンドンのO2アリーナで予定されていたアメリカの歌手マイケル・ジャクソンのコンサートである。2009年7月13日から2010年3月6日 まで全50公演が予定されていた。6月25日にマイケルが急死、全日程中止が発表された。発売されたチケットは払い戻しの対応が採られたが、死を惜しむチ ケットを購入した数多くのファンは払い戻しをしなかった。その後、本公演のリハーサル映像が映画化され、『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』に収録された。


2021/12/21 ストラディバリウスがよくなるのは小氷河の気候で緻密な木目にでそだった木材が音がよいから。



wikipedia.org が許可をとっていないとの警告をもらったのですべて消して解消した。
March 25, 2014
Rev. 2021/12/24

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