上野の美術・博物館めぐり

2008年

2008年5月3日(土)、友人T.H.と上野で久しぶりにデートした。いつものように上野精養軒で生ビール、カレーライス、コーヒーで4時間久しぶりの会話をたのしんでからの美術館めぐりであった。

T.H.は今はM物産で働いている。LNG価格の急騰で笑いが止まらない会社である。そして古巣の千代田にLNGプラントのプロセス比較検討作業を発注している。彼から千代田に残っている人々の能力の低下を聞くのは悲しい。

当初の眼目は、薬師寺の日光・月光菩薩像であったが待ち時間40分というので急遽変更して国立西洋美術館で開催中の「ウルビーノのビーナス」(La Venere di Urbino)を観た。トスカーナの旅でウルビーノを訪れラファエロの生家を訪問を訪問したが、ウルビーノのビーナスは観た覚えがない。そのはずでフィレンツェのウフィッツィー美術館所蔵品だそうだ。ウルビーノ公のためにティツィアーノ・ヴェチェッリオが1538年に描いた「横たわる裸婦」ものだそうだ。

ヴィーナス、アドニス、パリスなどギリシア神話をテーマにした絵を沢山集めてある。今は額縁に納まっているが元は嫁入り道具の長持の蓋の裏側に描いた油絵だったものだそうだ。

アドニスは美と愛の女神アプロディテに愛された美少年である。

パリスはイリオス(トロイア)王プリアモスとヘカベとの間に生まれた。出生時の名前アレクサンドロスでも知られる。美男のパリスがゼウスの命令でヘラ、ア プロディテ、アテナの三美神のうちで誰が最も美しいかを判定させられた「パリスの審判」でアプロディテを選んだため、トロイア戦争が勃発、イリオスに戦乱 (ひいては滅亡)をもたらしたことで知られる。長兄にイリオスの英雄ヘクトル、妹に悲劇の予言者カッサンドラを持つ。

2008年8月16日(土)、友人T.H.と上野で久しぶりにデートした。いつものように上野精養軒で生ビール、カレーライス、コーヒーで3時間最近のビジネス情報を聞いてからの美術館めぐりであった。

原油値上がり以降の天然ガスブームで業界は人材難に陥り、メジャーオイルの中近東のオフィスで働く意志があれば、この初期高齢者にも月給200万円でポストがあいているとのこと。1年、カタールのオフィスで働けば最高級のホテル 一室無償支給で、1年間の収入で別荘くらい買える収入となる。それでもその気になれない。金だけが人生ではない。

昼食後、東京都美術館でフェルメール展と国立西洋美術館でコロー展をみる。フェルメール展の目玉は一時ヒトラーが持っていたとされる「絵画芸術」で、ウィーンの美術史美術館から借りてきて展示していた。



絵画芸術 wiki

May 6, 2008

Rev. December 24, 2014


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