メモ

シリアル番号 表題 日付

936

カッサンドラ Kassandra

2005/03/07

カッサンドラ Kassandraは母権制社会トロイの女王ヘカベの王女。

太陽神であり、父系社会の神、予言の神であるアポロンに愛され、予言の力を得る。その力でアポロンがいずれ心変わりすることを知り、この神の求愛を退けた。アポロンはこれに怒り、彼女の予言は誰にも信じられないという運命を与えた。

カッサンドラはトロイ戦争にて、木馬の計を見抜き警告するが、その運命ゆえに彼女の言葉を信じるものは無かった。

アガメムノン Agamemnonはトロイア戦争に勝利し、トロイア王女カッサンドラを伴って帰国したところを、妻のクリュタイムネストラ Klytaimnestraとその愛人アイギストスAigisthos(強い山羊の意)により殺害される。

クリュタイムネストラはミュケナイの母権制下の最後の女王で、自分の夫は自分で選んで、新しい夫に前の夫を殺させるという、昔ながらの女王の権利を主張した。それで、夫のアガメムノンを彼女の最後の愛人であるアイギストスに殺させた。

クリュタイムネストラは息子のオレステスOrestesに殺された。 オレステスは父権制の神 アポロンの崇拝者であった。オレステスは古代ギリシアの母親殺し。母権制社会の究極の法を破った罪で、運命の女神から追及された。運命の女神たちは、母親の「内奥にある血」が生命をつくるのであるから、母親殺しより重い罪はないと主張した。しかし アポロンは、たとえ彼が母親である女王クリュタイムネストラを殺したとしても、彼女は真の親ではない、真の親は父親だけだという理由で、オレステスを弁護した。
オレステスはシェークスピアのハムレットのモデルか?

ニコロ・マキアヴェッリは「武器を持たない予言者はいかに正しいことを言おうとも人々に聞き入れてもらえない宿命だ」と言っている。Quotation Serial No.894

歴史上有名な悲劇の女性にタルペイアがいる


カサンドラ症候群:

アスペルガー症候群(AS)の夫(パートナー)と情緒的な相互関係が築けないために妻に生じる、身体的・精神的症状を表す言葉。アスペルガー症候群の夫を 持った妻は、世間的には問題なく見えるアスペルガーの夫への不満を口にしても、人々から信じてもらえない。その葛藤から精神的、身体的苦痛が生じる。症状 としては偏頭痛、体重の増加または減少、自己評価の低下、パニック障害、抑うつ、無気力などがある。

Rev. August 19, 2014


トップ ページヘ