NEDO

小型バイオマス・コジェネレーション・システム

 

小学館の広瀬真言氏が兵庫県宍粟(しそう)郡一宮町がNEDOの「バイオマス等未活用エネルギー実証試験事業の補助金を受け、2003年3月末から実験稼動を始めた「小型バイオマス・コジェネレーション・システム」について紹介している三井グラフ4,5月号の記事の切り抜きをファックスして下さった。

記事によると一宮町森林組合の小径木加工施設にシステムを設置し、加工の際に出る木屑、端材を熱分解しガス化。そのガスをエンジン発電機に供給し、40kg/hの木屑から約20kWの電力と30,000kcal/hの熱を回収、暖房などの利用するとある。NEDOの支援を得るためにコジェネレーションを組み合わせたと推察する。エンジン排気の熱を熱交換器で温水に取り込む通常の方式と考えられるが、冬季のみの利用となるだろう。副産物の木酢液の利用法も検討することになっているとのこと。いずれにせよ一宮町の数値は設計性能でまだ実証された性能ではないと推察される。

NPO「えがお・つなげて」の計画を担当するグリーンウッド氏の試算では間伐材8kg/hから327ccのエンジンの熱効率32.2%、発電機効率95%としてとして出力9.37kWだから、40kg/hの間伐材からは47kWの出力が得られることになる。一宮町の約2倍だ。一宮町こちらはNEDOのしがらみがないのでコジェネレーションは全く考えていない。第一、自動車上でコジェネレーションをする意味がない。

NPO法人「森と地域、ゼロエミッションサポート倶楽部」も、木質系資源を活用した新技術をテーマに専門家によるセミナーやフォーラムを開催するとのこと。

以上広瀬氏のおかげをもちましてここにご紹介できました。御礼申し上げます。

April 10, 2003

Rev. June 3, 2003


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