クラムチャウダー

 

若き頃、仕事でペンシルバニアの片田舎で3ヶ月ほど滞在したことがある。ホテル住まいであったため、夕食はカマロを駆って郊外レストランを巡回していた。そのときの料理で忘れられないのがクラムチャウダーである。帰国してたまにクラムチャウダーを注文するがそのときの旨さは帰ってこない。20年ぶりでペンシルバニアの片田舎を旅したときその一軒屋のレストランを探してたちよったが、経営者が代わって、したがってコックも代わって、かっての旨さは消えてなくなっていた。料理は芸術だと思う。

4日間、家にこもって一人暮らしをして、インスタント物は食べつくしてしまった。冷凍庫を覗くと牛肉とハマグリの剥き身の冷凍素材があった。牛肉はビーフカレーにするとして、ハマグリをどうしよう。むむ!スパイスのタイムもあるぞ。クラムチャウダーを作るときはタイムを加えるということは知っていた。でも作り方がわからない。インターネットのwikiで調べると クラムチャウダーは米国発の料理だそうでニューイングランド風、マンハッタン風、ロードアイランド風があるという。どうも私の知っているのはニューイングランド風らしい。在庫があるタマネギ、ジャガイモ、ニンジン、薄力粉、牛乳、バターがあれば作れるということが判明してチャレンジした。

材料

ハマグリの剥き身 1パック
タマネギ、 1個
ジャガイモ、 1/2個
ニンジン、 1/2個
薄力粉 20g
牛乳、 100cc
バター 10g
少々
タイム 適量

準備作業

ハマグリの剥き身は解凍、オニオン、ニンジン、ジャガイモをみじん切りにしておく。

料理プロセス

鉄の フライパンにバターを入れ、 野菜をざっと炒める。薄力粉をパラパラと振りかけながら更に炒める。焦げ付かないようにトロ火でヘラでフライパンの底をこそげながら炒める。牛乳を加えてスープ状にする。これにタイムと塩を加えて味見する。

ちょうど牛乳が底をついたのは残念だったが、レンジが薄力粉で真っ白になる健闘の結果、腹にしみわたる味に満足。

メリケン粉を焦がしながら攪拌するやり方は我々の親の世代がカレーライスを作るときとソックリであることに気がついた。日本のカレーは英国に学んだのでニューイングランド風とは英国風ということかもしれない。マンハッタン風となるとトマトを使うのでイタリア移民の影響がある。

August 9, 2010

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