エネルギー工学連携研究センター(CEE)

第8回CEEシンポジウム

民生部門の空調・給湯エネルギーを考える

2010年10月8日

東京大学生産技術研究所 コンベンションホール

 

家庭での空調電力消費が大きいのだから家庭での氷蓄熱がテーマになるべきなのに、なぜテーマになっていないのを知りたくて参加した。官庁の一般家庭の電力消費が正確ではなく、官庁の計画から抜け落ちているのだという。 それにしても官庁の責任にするのもおかしい。やはり業界が冷熱蓄熱の需要を掘り起こす努力をしていないという怠慢に過ぎないのではないか?

鹿島建設が個別分散空調をビルに取り入れている。そのそも集中空調など愚かなことだと思う。 東大の教授が更にこの概念を推し進めて、パーソナル空調システムを提案していた。この教授は更にこのアイディアを展開して「一般家庭で給湯栓と水道栓が対になって販売されているが、温水パイプが温まるまで時間がかかるし熱損失も大きい。給湯栓に瞬間ヒーターをつければたとえ電力を使っても総合的に省エネルギーになる」と提案。これはすでにウォッシュレットで実用化されているわけだから、TOTOなどがすぐ商品化できるのになぜしないのか???

ダイキンがコンビにの冷凍棚と冷蔵棚を一体とした2段圧縮冷凍システムを開発した。これは将来のスマートハウスのヒントになる。

東芝がインバーター制御を始めた会社とのことで、コンプレッサーモーター駆動インバーターはIGBTを使い、モーターは希土類ネオジム磁石を使う直流ブラッシレス(DCBL Direct Current Brush Less)である。室外ファン駆動インバーターはMOSFETを使い、モーターはネオジム磁石を使うDCBL(直流ブラッシレス)である。 東芝は直流ブラッシレスと呼ぶが永久磁石同期電動機(PMSM Permanent Magnet Synchronous Motor)というほうが理解しやすい。

これ以外、 特にとりたてて学ぶものはなかった。一つだけ、ヨーロッパでは電力会社は年1回だけの検針で翌年実績で調整すのというのは新鮮だった。無駄な人件費をつかわないところが賢い。

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November 3, 2010


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