境川(さかわがわ)の源流は高尾山と城山湖の間にある草戸山(364m)の大地沢(おおちさわ)であ る。上流では鶴見川と相模川に挟まれた狭い流域の ため、支流も少なく、水量は多くない。下流に至ってもすぐ西側を引地川が流れて、雨水を集めることができない。このように目立たない川であるが、意外と長 い川で 全長69km。神奈川県第2の川である。上流では武蔵と相模の国境を形成しているため、境川の名がつけられたという。
草戸山へのアプローチを調べると京王線の高尾山口駅がある。ここから歩き始めて、草戸峠を経て草戸山に登り、神奈川県側 の旧城山町に 降りていくコースである。ゴールは神奈川中央バスの谷ヶ原(たにがはら)バ ス停だ。しかし、バス停でバスを待つのは味気ない。そこで橋本駅からで谷ヶ原までバスでゆき、京王線 の高尾山口駅に下る事にした。これは相模川の流域から登り、境川の源流を右に見る分水嶺を北上し、多摩川の流域に下ることになる。そのルート図はView Ranger.comで作成した。距離7.81km、登り413m、下り366m、最大高度401mである。ちょっと、キツイが何とかなるだろう。
いくつものピークを越えているうちに、しばらく歩いていない仲間の足がつる。足下には中央道 が東西に通じていて、少し左手には圏央動とのJCNがあるはずであるが、見えない。何とかだましだまし高尾 山口に下山。
この14年間のご無沙汰の間に高尾山はミシュランの三つ星のお墨付きをいただいた。そのため か平日にもかかわらず紅葉狩りの客で日曜日のようなにぎわいであった。柿の木で有名な蕎麦 屋「高橋家」に並んでようやく天ぷら蕎麦と生ビールで疲れをいやす。
参加者:小粥、栗林、青木
2018/10/15(月)
別ルートで水源に再チャレンジすることにした。
参加者:和田、加畑、安井、小出、田原、青木の6名。
計画では水源を散策したのち京王相模原線多摩境駅まで11.6km歩く予定であった。累積登り153m、累積下り192m。川幅が狭く活蛇行しているので自転車専用道はない。適宜、町田街道やその裏道を歩くことになる。
横浜線相原駅西口 9:30集合。
幹事は藤沢8:08→小田急新宿行き→8:38町田8:57→9:14相原の予定だったが、1列車早く着く。しかしそこには加畑氏が待っていた。
ネット検索でのバス時刻表は相原駅西口発で検索したため、水源に最も近づける大戸行のバスが見つからず。この時間帯では法政大学行きしかないと思い込んで
いた。
バス停は大勢の法政大学らしき学生があふれてバス会社の整理の要員が待機していた。彼に大戸行がなぜないのか聞くと、大戸行バスは橋本駅北口発で町田街道
を走っているが、この相原駅西口バス停には入ってこないという。確認のために町田街道まで歩いてバス停を確認。9:49発の神奈川中央バス系統番号25に
乗ることができた。バスは法政大学にも立ち寄った。法政大学は立派なキャンパスであったが、人口減少のこれから、学生に不便な通学をさせ、どうやって学生
を確保してゆくのかなと疑問を感じた。
境川の水源に近い青少年センターで下車。城山湖の直下にある大戸ではなく、右手の谷に入り込 む。谷はやがて2本に分かれるが、左手の大地沢を選んで進む。やがて右手谷底に木道が見えてきた。そこに下って谷底を登ると青少年センターという立派なコ ンクリートの建物があった。花崗岩を張たかなり金がかかった施設だ。ここでトイレを借りようと事務員に聞くと2階に上がればある。ただし靴を脱いでくれ。 ついでに談話コーナーも使ってよいと言う。談話コーナーは絨毯も敷いてあり、一応ホテル並みの施設だ。ここで小休止。食事のサービス以外は宿泊も研修も可 能。酒以外の持ち込み自由。屋外の炊事場、キャビン、テントなどが用意されている。
小休止の後、水源に向かって谷底の道を登る。施設をかりてピンポンを楽しんでいる中年の主婦 達が居る。勾配は次第に急になり、最後の土石止めを越えたのちはジグザグの本格的山道になる。谷が急に立ち上がる所で道は沢を横断してその先は草戸山山頂 らしい。ここに境川源流の看板があったので記念撮影。80才のジジ・ババには少し過酷なルートではあった。
ここで目的達成と下る。下から幼稚園生が登ってくるのを心配したが引き返したようだ。一人取り残された子が大きな声で泣きはじめたので保護しなければいけないかと迷ううちに先生が迎えに戻ってきた。
談話コーナーで持参の昼食を食べ、小休止。境川は蛇行しながら支流の水も加えて川幅は次第に広くなる。蛇行の極端なところでは数メート ルを残して川が全く逆方向に流れているところもある。ほぼ町田街道にそって歩き、時々川端ををあるく。
風戸橋近く 右は町田街道
遊水地もあった。蛇行が激しい ので洪水もあるようだ。土嚢でそれと分かる。横浜線が町田街道を横断するところまで歩き、本日の目的は達したことにし、コーヒーショップもないので流れ解 散とした。歩数計では11kmだそうだが、計画時、地図上で計った距離は京王相模原線多摩境駅までで11.6kmだった。しかし多摩境駅までの3kmは歩いていない。それに山の中は計画時より0.5kmは余計に 歩いたので都合11.6-3+0.5=9.1kmが歩いた距離ということになる。
September 18, 2018
Rev. December 7, 2018