鶴見川源流

と小山田緑地

日本の里100選というものがある。2009年3月29日(日)、身近なところを訪れてみようとリストをチェックした。葉山町の上山口は2度訪れている。相模原市藤野町佐野川もハーレーダビッドソンのソロツーリングで陣馬街道経由で和田峠へ抜けたとき通過した ことがある。そこで水田のある町田市の小野路に行こうということになった。最寄の駅は小田急多摩線の唐木田駅がよさそうだ。多摩ニュータウンに住んでいる 従兄弟を訪れたことがある。最寄駅の多摩センター駅を真南に南下したところにある従兄弟の家の真南は藪になっていた記憶がある。じつはその藪が小野路である。どういうルートを散 策しようかと地図を調べていると小野路の西にある小山田にある「鶴見川源流の泉」が目に入った。かってクリさんから借りた源流に関する本とか朝日の記事で 読んでいつか行かねばと思っていたところなので鶴見川源流に行くことに切り替えた。以下のルートは当日のルートである。総距離7.37km、累積登り195m、累積下り196m。

唐木田の駅を出て、大妻女子短大のキャンパスの脇を抜けると丘の上にでる。ここから南が小山田だ。坂を下り、山中集会場の前を右折すると気持ちのよい農地 に出る。良く手入れの行き届いた果樹園があった。林床には ツクシが芽を出しスミレが咲き誇っている。

ツクシとスミレ

竹林とコナラの林を抜けて再び丘の上に出る。この丘は分水嶺になっていて北側は多摩川に流れ、南側は鶴見川に流れ込む。丘の上には東京三菱銀行の情報セン ターの巨大なビルがある。我々の貯金はこの建物の中に鎮座しているコンピュータの中のビットに過ぎない。

小山田の桃の果樹園と竹林

小山田のバス停に向かって谷を下る。ハクセキレイが水田で餌をついばんでいる。路傍の小川は綺麗な水がながれている。これも鶴見川の源流の一つだ。

ハクセキレイ

カモ

小山田のバス停は小川程度の鶴見川の脇にある、この谷底はすでに宅地化の波が押し寄せて、小さな住宅が鶴見川沿いに並んでいる。それでもカモの兄弟を見か けた。

鶴見川源流の泉は4本の谷が集まる掌の地点にある。円形の泉の中央から透明な水がこんこんと湧き出ていた。伏流水がここで地表に顔をだしたという感じであ る。 周辺の休耕田にはノビルが群生していて、これを採集している一家がいる。

4本の谷を上り詰めた丘はこれも分水嶺となっていて丘の北西側は多摩川流域となる。鶴見川の南側にも丘が連なるが、これは境川との分水嶺となっていてそこにつけられた尾根道は尾根緑道と名付けられている。

鶴見川源流の泉

泉から引き返し、小山酒店でおやつを買って昼食とし、山の端バス停で左折して東京国際カントリー倶楽部に入れ子になっている小山田緑地に向かったと記録が あるが、実際には東京国際カントリー倶楽部西側の道を北上したらしい。途中でノビルを少し採取する。庭に植えるためだ。採集したノビルは庭の南斜面に植え た。一昨年植えたノビルは元気に増えているがまだ刈り取るには早い。この散策コースはフェ ンス越しにゴルフボールが飛んできて少し危険だが気持ちのよい散策路だ。

小山田緑地は農業を放棄した地主から都が買い上げた土地らしいが、結局そこまで行かなかった。3時間かけて7.37km歩き、唐木田駅に戻る。小野路はいつになるか?

March 30, 2009

Rev. July 18, 2018


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