石垣山一夜城跡

2003年3月21日、グリーンウッド夫妻は一夜城跡にゆこうと石垣山に登った。箱根登山鉄道の入生田駅(いりうだ)から歩きはじめ、石垣山の北斜面を登り、箱根ターンパイクを越えてJR早川駅に下った。約1時間であった。ちなみに入生田駅の近くには春日局の墓がある紹太寺がある。なぜかというと実子の稲葉正勝が小田原城主だったから。


入生田駅→石垣山→JR早川駅ルートは黄緑色

下の方は農道にしては広すぎる舗装道路であったが、ミカンとか茶畑を過ぎ、杉・ヒノキの植林に入ると片道の車道になる。 箱根ターンパイクを渡る車道の拡幅工事中で車は交通止めであった。人は新設の歩道橋を渡れる。ターンパイクを渡ると狭い尾根にでる。相模湾が眼下に望め る。450m位下ると尾根も広くなり、左側に南曲輪(くるわ)の巨大な石垣が見えてくる。JR早川駅方面からは広い車道が通じていて、一夜城の前には駐車 場も用意されている。ボラン ティアの案内人もいる。

近江の穴太衆(あのうしゅう)が積んだ野面積みという石積は崩れていると ころもあるが、まったくビクともしていないところもあり、本確的築城であったと見受けられた。とても一夜城という代物ではない。4万人ー80日間の工事で あったという。沢に作られた井戸曲輪に掘られた井戸からは今でも透明な水が湧いている。沢から水が逃げないように巨大なダムを築いてあり、天正18年 (1590年)以来長い年月を経てもここはビクともしていない。標高255mの本丸からは小田原城が3km先に目視できる。下の写真の緑地の中央に小田原城天守閣が見える。その向こうには足柄平野、大磯丘陵、相模湾、三浦半島が見える。北には先月登った塔ノ岳を含む、丹沢山塊、箱根山が全て見える。秀吉がこの地を選んだ慧眼に驚いた。江戸はまだ無かった時代である。

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石垣山本丸から小田原城を望む

バスは敬遠し、約1時間かけてバス道をJR早川駅に下った。ずっと相模湾と小田原を見下ろしながら下る、心地よい道であった。

March 21, 2003

Rev. February 15, 2013


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