光明寺

鎌倉に引っ越してから一度訪れただけである。建長寺に匹敵する立派なお寺であったと記憶している。背後の山を掘りこんで垂直の壁にしているところが印象 的。

浄土宗大本山。開基は第4代執権北条経 時(つねとき)。1240年尊敬する然阿良忠上人のために経時が佐助ケ谷に創建した蓮華寺が前身。この寺を 1243年、現在の地に移した。江戸時代、徳川家康が浄土宗の学問所として関東の寺院18檀林を定めたとき、その第1位となり大いに栄えた。市内でも屈指 の大寺院で伽藍は総門、山門、蓮乗院千手院、本堂、開山堂、鐘楼、客殿、庫裏、本坊、書院等から なる。

文化財も豊富で鎌倉時代の大和絵巻「当麻曼荼羅縁起絵巻」(国宝、鎌倉国宝館に寄託)をはじめ、「浄土五祖絵図」、「十八羅漢及僧像」(国指定重要文化 財)等がある。

山門

初期の山門は鶴岡八幡宮の表門を移建したものだといわれている。現在の山門は1847年に再建された。関東一の偉容を誇る。掲げられている「天照山」の額 は後花園天皇の直筆といわれる。

本堂には本尊木造阿弥陀三尊坐像祀られている 。その左に如意輪観音が安置されている。このため、光明寺は鎌倉三十三観音第18番霊場となっている。本堂にはこの他に木造記主禅師坐像もある。

本堂と開山堂との間にある庭園が、古代の蓮「2000年蓮」が咲くことで知られる「記主庭園」。江戸時代の作事奉行小堀 遠州の作といわれる。

記主庭園

本堂の右手にある庭園は「三尊五祖来迎の庭」。浄土式の枯山水庭園で、苔と白砂の中に配された秩父青石が三尊五祖の姿を 表しているという。

三尊五祖来迎の庭  榎本さん撮影

境内右手には鎌倉三十三観音第19番霊場となっている蓮乗院があり、本尊の阿弥陀如来の脇に十一面観音と勢至菩薩が安置。

境内左手には鎌倉三十三観音第20番霊場となっている千手院があり、本尊は千手観音。

2008/2/2再訪し、2015/2/16に3度目の訪問をした。

山門前で

鎌倉地図

January 12, 2008

Rev. Februsry 17, 2015


トップページへ