海蔵寺

海蔵寺は臨済宗建長寺派の寺で、扇ガ谷4丁目の一番奥にあり、萱葺きのしっとりとした寺である。 この寺は、1253年に鎌倉幕府六代将軍宗尊親王の命によって、藤原仲能(道知禅師)が願主となって、七堂伽藍の大寺を建立したが、1333年5月、鎌倉 滅亡の際の兵火によって全焼してしまった。室町時代の1394年になって、関東菅領・足利氏満の命により執事の山内上杉憲定が再興。薬師如来を本尊とする 大寺で盛時には谷戸一帯に塔頭が立ち並ぶ程であったが、今はことごとく廃絶してしまったという。

正面の本堂(龍護殿)には十一面観音像が祀られている。このため鎌倉観音霊場第26番札所となっている。

2015/3/23仲間と観音めぐりのためここを訪れる。


本堂 2015/3/23

本堂の裏手には禅宗風庭園がある。本堂の右手には萱葺きの庫裏(くり)がある。本堂左手の瓦葺きの仏殿には本尊の薬師如来像が祀られている。この仏殿裏手には弘法大師が開発したといわれる十六井がある。また門前には鎌倉十井の底抜ノ井があり、水の寺とも呼ばれる。

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海蔵寺庫裏

2001年2月10日、グリーンウッド夫妻は文豪故大仏次郎の屋敷に出かけたついでに鶴岡八幡神社→建長寺→亀ヶ谷坂切通経由で海蔵寺を訪れた。鎌倉に住んで20年になるがいずれも初めての訪問であった。帰路に鎌倉五山三位の寿福寺の前を通る。

底抜ノ井 2008/1/27撮影

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海蔵寺横のやぐら

2001/2/10

Rev. April 8, 2015


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