浄妙寺

2000年10月、グリーンウッド夫妻は稲荷山浄妙寺にでかけた。鎌倉五山第五位の寺格をもつ臨済宗建長寺派の古刹と自称しているが、建物は全て近年に再建された寺である。しかし、建物は本格的で訪れて気持ちがいい。

源頼朝の忠臣で豪勇の士であった足利義兼(よしかね足利尊氏の6代前)が1188年に創建し、初め極楽寺と称した。開山は退耕行勇律師で、頼朝、政子の信任厚かった。当初は密教系の寺院であったが、建長寺開山蘭溪道隆の弟子月峯了然が住職となってから禅刹に改め、ついで寺名も浄妙寺と称したという。

本堂には本尊釈迦如来と聖観音を安置。このため鎌倉観音霊場第9番札所にもなっている。

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浄妙寺本堂

本堂の西にある喜泉庵で枯山水をめでながら抹茶をたしなむことも可能。

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喜泉庵

2015/1/19 鎌倉33巡礼で再訪問。喜泉庵にてお茶をいただく。

喜泉庵にて 2014/1/19

鎌倉の浄妙寺裏には鎌足稲荷がある。645年大化の改新に成功した藤原鎌足が鹿島神宮に参詣し高倉観音を構建した折にここに立ち寄ったようだ。鎌倉の地名も鎌足に由来するという説がある。

鎌倉駅から徒歩40分。歩けない方はJR鎌倉駅東口下車京急バス4番線口乗車、浄明寺下車徒歩2分。100円の入山費を徴収される。

入山費を支払って浄妙寺の左手奥に入ってゆくと石窯ガーデンテラスという洋館を改装して作られたカフェ&レストランがある。2008年正月、友人HTとここで昼食。浄妙寺がオーナーである。(Restaurant Serial No.304)駐車場は浄明寺バス停の角にある。長崎県や大阪府の知事を歴任し貴族院議員となった官僚・政治家犬塚勝太郎が寺から借地して自宅用に建てたものドイツ人設計。庭はスコットランド人庭師が造ったイングリッシュガーデン。

 
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浄妙寺の右手の谷戸には料理研究家の辰巳芳子の邸宅がある。谷戸一杯に広がる屋敷は菜園と果樹園になっていて季節の食材は自給して料理を工夫するところにその人気の秘密があるようだ。辰巳邸の玄関右手を上ると稲荷がある。

辰巳芳子の邸宅の近くには女優の原節子がひっそりと住んでいるという。

鎌倉市浄妙寺三丁目に鎌倉最後の稲田があるという記事を読んで出かけたが、見つけることはできなかった。

2000/10/14

Rev. January 12, 2018


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