北富士演習場での山菜取り

wakwak山歩会は家族連れで雨模様の5月末の日曜日、陸上自衛隊北富士演習場で山菜取りを楽しんだ。籠坂峠をバイパスする東富士五湖道路を山中湖ICで降り、河口湖方面に今きた有料道路に並行して西進しする。しばらく走ったところで左折して未舗装道路に入り、再度東富士五湖道路下をくぐって直進するとゲートが見える。ここで作業服を着た作業員風の人から2ヶ月分の入山鑑札を購入する。一人500円で発行者を印から判読すると富士吉田市外三本恩賜県木材・保護組合・場とある。山菜と薬草採取の許可証である。静岡県および鳴沢恩賜林業組合管理地内の採取はできないと書いてある。

あとは広大な草原を走り、好きなところで駐車して草原に分け入り、山菜を探す段取りとなる。砲撃演習のない日は日曜日だけのようである。山中湖が見える絶景の場所である。数年に一度火を入れて草原を維持しているという。直後に入るとすすで真っ黒になるという。不発弾はなかった。

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山菜とり

採れる山菜は山独活(ヤマウド)、山ブドウ、タラノメ、ヨモギなどである。トリカブトなどそれとわかる毒草もあるが、ヤマウドそっくりの毒草もあるので注意が必要。ヤマウドは前年の枯れウドから見分ける方法を教わった。ヤマウドは皮をむいて茎は茹でて酢味噌あえ、皮は油でいためてきんぴらにすると絶妙なビールのつまみとなる。ウドの葉、ヤマブドウ、タラノメ、ヨモギは天ぷらとする。

雨が激しくなったので、早々にきりあげ、表富士周遊道路の新五合目までドライブを楽しむ。富士スバルラインの新五合目より高度が高く、ちょうど植生の終わる2,200mのところにある。5月末でも雪渓が残り、気温も低く、風も強く富士山の厳しさを知らされるところである。

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表富士周遊道路の新五合目

帰途、1966年3月5日、14時15分ごろ、晴天乱気流による空中分解で富士山麓に墜落した英国海外航空(BOAC)の911便、ボーイング707機遭難記念碑を訪問、黙祷。この事故で124名の方々が亡くなった。記念碑は太郎坊近くのミズナラの木立のなかにひっそりとあった。御殿場市が管理している。

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BOAC機遭難記念碑

表富士周遊道路の新五合目に行くには東富士演習場を貫通する道路を通る。なぜか日曜日でも砲撃訓練をしており、一般人が立ち入らないように歩哨が見張っている。

2001/5/27


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