銭洗弁財天

鎌倉に越してきたころ、ここを訪問して大いに気に入り、来客といえばここに案内したものである。薄暗い洞窟をくぐり、大きく弧を描く鳥居の列をくぐってゆくともう一つの洞窟の中に泉が涌き出で、お線香の煙が漂うなかでろうそくの火が燃えているところなど雰囲気がある。ここで銭を洗えばリッチになるなど信じたくなる雰囲気だ。外国人をつれてきても、キリスト様などすっかり忘れてしまうくらい霊験あらたかであった。

横浜在住の頃の隣家のI夫妻もここのファンで毎年お参りし、その後、我が家を訪ねて旧交を温めるのが年中行事のようになっている。

2008/1/27それこそ20年ぶりに化粧坂を登ってここを訪問、佐助稲荷に抜けた。2011/2/6には久しぶりに再訪した。

銭洗弁財天

銭洗弁財天(宇賀福神社)は源頼朝が世の救済を祈願したところと伝えられている。1185年の巳の月、巳の日の巳の刻、宇賀福神から「この地に湧き出す水で神仏を供養せよ、そうすれば天下泰平の世が訪れる」と源頼朝の夢にお告げがあり、そこで源頼朝はこの地に社を建てて宇賀福神を祀った。その後、世の中の混乱は収まったと伝えられている。

第5代執権北条時頼も頼朝の心を継いでこの信者になった。 この話が発展していつの頃からか、その霊水でお金を洗うと倍になると言う信仰が生まれた。

七福神の一人、弁財天を祭ってあるが、弁財天の守り神は白蛇ということで、この界隈に生まれた白子を飼育している。そのため卵が供え物になっている。

鎌倉五名水の一つである。巳の日の縁日には参拝者で賑わう。

鎌倉地図

April 16, 2007

Rev. February 6, 2011


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