高根山・寝姿山

Wakwak山歩会は 2011年12月14日から1泊2日の予定で伊豆は下田近くの高根山(343m)と寝姿山(200m)に遊んだ。高根山は海上安全祈願の地蔵菩薩があって 昔から船乗りたちの信仰を集めた山という。蓮台寺温泉に前泊した。高根山登頂後、白浜に下る予定を変更して寝姿山に縦走し、下田に下った。


第一日

午后3:00蓮台寺駅集合。宿の迎えの車で前泊の旅館「お宿みなみ」に向かう。(Hotel Serial No.505)下田は何度か訪問したが、すべて自家用車であった。したがって伊豆急で走るのは初めてである。白田をすぎると国道より海岸側の浪打 際を走り豪快な風景が窓をよぎる。思わず立ち上がって車窓から海を覗き込んだ。これでなぜシートが海側をむいているか理解できた。

第二日

本日の行程はまず蓮台寺駅前から高根山に登り、次に寝姿山に登って、下田駅に下ることになる。総距離8.01km、累積 登り527m、累積下り534m。

朝8:10宿の車で蓮台寺駅前のセブンイレブンに送ってもらい、そこで昼食のパンを買う。登山道は2つあるらしいが、セ ブンイレブンの店員に聞いたとおり、高根橋を渡り、左折して雑貨店の四辻を右折してまっすぐ道をゆくと案内 書の通りであることが判明。谷筋を上ってゆくと幾つもの丁石があり、18丁目が山頂でありそこに地蔵堂があった。地蔵堂には全国の信者が持ってきた地蔵が 沢山あった。地蔵堂の先が山頂で西風が強い。ここで長九郎山を背に記念撮影。wakwak山歩会最後の定例登山の記録となった。


高根山山頂にて マーさん撮影

山頂にはNHKのアンテナ群があった。眺望はよく、南東に爪木崎が見える。爪木崎の先の海は折からの強い季節風(西風)で大きな波が立っている。西に蓮台寺、西北に長 九郎山が 見える。そ の右手の天城峠の先に富士山がチョット頭を出している。天城山は林の影だ。東に目を転ずると眼下に白浜、そして眼前に大島が見える。伊豆七島はすべて見え るはずだが、霞で見えない。



高根山山頂より爪木崎を望む

高根山の南側の防火帯の急斜面をロープを使って下りると、蓮台寺からの別の登山道に合流する。白浜へぬける道である。ここから寝姿山に向かう。標識が整備 されておらず、旧下田街道を横断する地点で迷う。

タウンゼント・ハリスがこの旧下田街道を通って江戸に向かったと聞く。慣れない異国暮らしからか体調を崩し床に臥せったハリスの世話をする日本人看護婦の 斡旋を依頼された地元の役人は看護婦の概念がよく解らず、妾の斡旋依頼だと誤解してしまう。下田の芸者だった斉藤お吉が説得されたが、ハリスの容態が回復 した3か月後、お吉は解雇され再び芸者となった。当時の大多数の日本人は外国人に偏見を持ち、外国人に身を任せることを恥とする風潮があったため、人々の 冷たい視線は冷たかった。次第に彼女は酒色に耽るようになり、悲惨な最期を迎えた故事を思い出しながら歩く。

かなり時間を浪費にして寝姿山の山頂に立つ。山頂といっても広く、三角点がようやく見つかった。ロープウェーはメンテナンスで動いていないが、その下の道を下ろうとロープウェーの駅に向かう。ここからは下田港が一望だ。ペ リー艦隊がこの湾に入って停泊したことがうなずける。ロープウェーの下の道を探したが、入れないように電気柵がある。やむをえず来た道を戻って、下田駅につく。途中下田城と いう廃墟脇を通過。



寝姿山から下田港を俯瞰 (右手前は武山)

下田の町から寝姿山を見上げると手前に大きな岩を持つ武山(たけやま)がそびえている。 武山は本郷門脇方面から見ると美人が仰向けに寝たようにも見えることから、寝姿山とも臥美人山とも呼ばれることになったという。目を北に転ずれば、 高根山のアンテナ群も見えた。ということは高根山山頂からも下田の町は見えたはずである。

自宅に帰ってから高根山が見るか調べたが、地図では見えるはず。山の上に高圧鉄塔がいくつか見えるのでそれだろう。

December 16, 2011

Rev. November 23, 2017



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