上州

玉原(たんばら)湿原・鹿俣山(かのまたやま)

2006年6月19ー20日、wakwak山歩会は上州の玉原湿原と鹿俣山(1,637m)に出かけた。当初は5月の予定だったのだが、残雪で断念していたものを復活したのだ。6月の予定は田代山・帝釈山であったのだが、ここも残雪のため断念したのでちょうど良かった。

鹿俣山は武尊山(ほたかやま2,158m)の西側にある尾根に連なる山で眺望がいいらしい。玉原湿原は鹿俣山の西斜面にある湿原である。

9:00JR橋本駅集合が早すぎたのか圏央道、関越沼田IC経由で正午には前泊の民宿玉原山荘に到着する。(Hotel Serial No.353)時間つぶしのため迦葉山(かしょうざん)弥勒寺に向かう。天狗で有名な寺である。杉の巨木がならぶ参道がある。境内に真田伊賀守の墓がある。ここは修験者が開いた寺で迦葉山に登るには中雀門の床下をくぐって登らねばならぬようになっている。

玉原湖のロックフィルダム

玉原湖はロックフィルダムで東京電力の説明版によれば揚水発電所の上部ダムとなっているという。玉原湿原はこの玉原湖のすぐ上流にあった。 センターハウスに車を止め、湿原に向かって歩く。路傍にタニウツギがブナの林を背景にたくさん花をつけていた。湿原には木道があり、30分位で一周できる程小さい。乾燥化が進んでいる。

タニウツギ

ワタスゲ

ミズバショウやコバイケイソウの花は終わっていた。ちょうどワタスゲが真っ盛りであった。ツマトリソウの可憐な姿もチラホラ。昼間は鳥の鳴き声はない。

ツマトリソウ

16:30散策を終えて宿に帰る。 宿の自慢の山菜料理を堪能。山菜は畑で栽培しているようだ。鹿俣山に関しては宿の主人は一般の登山案内書の勧めるコースを逆にペンション側から登り、ブナ平に下ることを薦める。天気がもてば21日には武尊山にもアタックしようという案が提案される。

一夜明けてグリーンウッド氏は急用のため、鹿俣山登山を中止して沼田駅まで車で送ってもらい上越線で帰宅。

残るメンバーは鹿俣山も、武尊山も、そして温泉(エテルナ谷川)も、100%実行し尽くして、21日夜10時半に帰宅した。新緑のブナ純林、残雪をいだいて連なる谷川連峰、清楚なツバメオモトなどの花ばな、種類も数も豊富な野鳥たちのさえずり、絶え間なく聞こえてくる彼らのおしゃべりに耳を傾けていると、いつの間にか頂上に着いていたという。 とはいえ、クサリ場もハシゴもあってしっかりと登山の楽しみを与えてくれたようだ。

June 22, 2006

Rev. December 6, 2008


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