十日町経由

舞子・後楽園スキー場

現 舞子スノーリゾート

第一回一日目(2007/1/25)

2007年1月の野沢温泉スキー場の 後、舞子・後楽園スキー場に移動する。戸狩野沢温泉駅から16:12発JR飯山線・越後川口行きで十日町に向かう。ジパング倶楽部の割引切符での始めての 旅である。車掌の居ない2両連結のディーゼル車は信濃川が作る渓谷の中腹を縫うように走る。西大滝ダムをすぎると満々とあった水は無くなり、河床が露出し ている。発電用に取水された水はトンネルでいずこかに消えてしまった。

後刻、2万5,000分の一の地図で確認すると地下トンネルで信濃川沿いに下流に導かれ、十日町より少し上流の清津川合流点のある信濃川発電所で信濃川に 戻っている。そしてすぐ宮中取水ダムで再度取水され、地下トンネルで十日町の下流の千手発電所へと導かれている。千手発電所からの放流水は更に下流の小千 谷市にある信濃川発電所へとカスケードされているのだ。というわけで信濃川の本流はトンネルの中を流れているというわけである。

2009年になって、実は宮中取水ダムの取水権はJRにあって千手発電所や小千谷発電所の電力は首都圏のJR使用電力の23%をまかなっていると知った。 JRは悪質にも1998年以降、取水量データをコンピュータで改竄して317t/s以上取水しても317t/sであると違法に報告していたとして国土交通 省から取水権を没収されるという。 没収はどうせ役人が権力をにぎっているという力を誇示する茶番劇で、ほとぼりがさめたらダムと発電所に投資してしまっているJRに取水権を戻さざるをえな いだろう。しかしJRは年間330億円の違法利益を上げていたことになる。

農業用水は確保されていたようだから、被害者は水を奪われた魚達であろう。人間は自然と共生してゆかねばならないのだ。

戸狩野沢温泉駅に停車中のJR飯山線・越後川口行き

十日町で北越急行ほくほく線という第3セクター経営の路線に乗り換え越後湯沢に向かう。乗客は通学生徒と2-3人の一般客だけであった。十日町を出るとこ の列車は魚沼丘陵を横断する12km以上の長いトンネルに入る。単線だが真ん中に退避線があって金沢までゆく特急をトンネルの中で行き違う。トンネルを出 ると魚沼丘陵駅だ。

越後湯沢からはタクシーで飯島先生の案山子山荘に向かう。ほくほく線は田中角栄時代に旧国鉄が建設に着手したが民営化で放棄。第3セクターで営業運転に入った のだという。信越新幹線が完成すれば金沢までゆく特急も運転をやめることになる。ほくほく線の運営はますます苦しくなるだろうとタクシーの運転手はいう。

先生が屋敷で採れた野菜をつかった手料理、ちゃんこ鍋に舌鼓を打ちながら先生が目下書いている「ホモサピエンスか 狂った猿か」という本の構想をうかが う。この夏には出版にこぎつけたいのだが、その前にインドに出張しなければならないということであった。先生は腰痛治療のライセンスを持っておられるとか で、夕食前に少し治療してもらって具合よくなった。そのまま案山子山荘で一夜を過ごす。

第一回二日目(2007/1/26)

2006年10月に案山子山荘をハーレー・ダビッドソンで訪問し、今回のスキーに招待されたのだ、山荘の廻りを散策したが、一階の窓の中ごろまで積もるという豪雪地帯なのに雪は50センチ位しかない。ここに山荘を持って40年になるそうだが、初めてのことだそうである。

案山子山荘

9:15に山荘を出発、山荘裏手にある舞子・後楽園スキー場に巡回バスで舞子にゆく。ここで一日券を買い、レンタルスキーを借りる。舞子と後楽園は侵食谷一つ隔てたスキー場で互いに シャトル・リフトで連結されている。 後楽園が経営していたゴルフ場の跡を転用した後楽園スキー場のほうが、スロープがゆるやかで、広く滑らかな斜面 をもっている。全長1,300mの4人掛リフトでシャトル・リフトまで登り、隣の後楽園に移動する。730mの4人掛リフトのあるパラダイスコースで快適なスキー を楽しんだ。 快晴であったこともあり、いままで経験したなかで一番気持ちの良いスキー場であった。

とても79才とは思えない先生の後に従いゆっくりスラロームすると陶然とした気分になる。カービングスキーはエッジを切り替えるだけで回転してくれるので肩の力を抜いていても意のままにコントロールできる。

魚沼丘陵を眼下にスラロームする飯島先生

朝10時から午後2時まで昼食時に先生持参のトリのもも肉と八朔を食しながら休憩をとっただけでノンストップで滑っていたことになる。全長1,300mの 4人掛リフトを2回、730mの4人掛リフト14回乗ったので合計13km滑ったことになる。先生のように79才になるまで元気にスキーを継続できたらと 思ったものである。

野沢スキー場は上級者向けでそんなに快適ではないが、ここなら初心者も気に入るのではと思う。東京から1時間で湯沢に着き、30分に1回発のバス300円で舞子後楽園スキー場につ くので日帰りも可能。舞子後楽園ホテルもあるので週末1泊も可能である。

後楽園ゲレンデにて

午後2:00には切り上げて着替え、山菜ウドンを食べ、先生にお暇してバスで越後湯沢に向かった。駅から見た谷川岳は真っ白で見事な姿をしていた。新幹線でうとうとしたら、上野であった。

第二回一日目(2013/1/28)

今回は二一会の有志と一緒であった。東京駅発MAXとき309号にて越後湯沢に向かった。メンバーは
西沢、前田、橋本さんと先生である。先 生の別荘に二泊させてもらう予定だ。

元日揮の永田さんが調べたところによると前回来た時より、経営者が転々と変わっているという。

2007年まで「東京ドーム」運営 「石打後楽園スキー場」→ 「舞子高原後楽園スキー場」
2007年「モルガンスタンレー証券」取得 「セントレジャー舞子スノーリゾート」と改称
2011年12月 「ホスピタリティーパートナーズ(スマイルホテルチェーン運営会社)」取得
2012/2013冬シーズンから子会社の「株式会社舞子リゾート」が「舞子スノーリゾート」として運営
 この「リゾート」の中心をなすホテルは:
1997年開業「舞子後楽園ホテル」→2008年「セントレジャー舞子ホテル」 夏期営業停止
2012年再開「舞子高原ホテル」

湯沢駅前でタラとアンコウ各1匹仕入れ、白菜などの野菜、豆腐、納豆も仕入れる。そして順回バスで先生のお宅に向かう。前回の積雪 量は50センチ位であったが、今回は2mを越え、別荘の脇の積雪は屋根から落ちたものを含め1階の小窓を越えていた。家までは除雪せず、老体の先生が踏み固めただけだ から雪面より50cm程度低い踏み固め道をあるくことになる。少しでも踏み固め道からそれると足が膝まで没する。

荷物を置き、仕度して再度循環バスで舞子スキー場の日帰りスキーセンターに向かう。ここの隣のイエローハットでスキーをレンタル。先生の顔で3日分のレンタルフィーが宅急便と同額で済んだ。

空 は晴れている。長峰第一クワッドで上りランランコースで足慣らし。しかしここは緩斜面のためすぐに長峰第一クワッドを上り、シャトルペアで舞子エリアに移 動。以後夕暮れの4:00まで舞子センタークワッドとパラダイスコースで遊ぶ。85才になり膝が痛い先生とは携帯で連絡し、舞子高原ロッジで午後3:00 に合流。

日帰りスキーセンターで汗を流し、5:30の循環バスで戻り、夜はタラチリと魚沼産のコシヒカリの夕食。

飯島先生から佐久間象山の号は松代の象山からとったので、正しくは「ぞうざん」だが、他県のひとは間違って「しょうざん」と読んでいると解説があった。

ま た先生からは出席できなかった先の二一会の資料をいただく。シッタン文字を読み書きできるようにせよと厳命さる。原典では「帰命一切智」なのに漢訳で は最後の呪文をとって「般若波羅蜜多心経」としたのは、三蔵法師がどう考えたのかは不明だが、けしからぬ行為だと先生は怒っている。

湯たんぽを抱えてベッドに入る。

第二回二日目(2013/1/29)

晴天ならゴンドラで山頂に登ろうかと予定していたのだが、朝から雪が降っているので断念。舞子エリアで一日を過ごす。雪が降っているが、せっかく持ってきたDrift Innovation社の広角ヘッドカメラHD170をスキー帽の上にゴムバンドで装着し、滑走しながら仲間の姿を撮影。

シャトルペアを降りてバンビコース合流点に向かう  1:02min

バンビコース  0:40min

パラダイスコースを下る  1:22min

昼食は舞子高原ホテルでとる。昼食後、高原レストランにいた先生と合流し、コーヒーをとる。午後は次第にガスもでて視界が悪く、パラダイスコースも雪面が固くなり、うまく滑れない。疲労もたまったので3:00には日帰りスキーセンターで風呂に入り、1時間程仮眠をとる。

5:30の循環バスで戻り、夜はアンコウ鍋と魚沼産のコシヒカリの夕食の予定だったが、アンコウの量が少なく、コシヒカリ7合は保温で炊いたためひどい味 のものになってしまった。雪国の田舎では生ごみは自宅庭に埋めることになっていて、生ごみ収集のサービスはない。ところが大雪で露出した土地はな い。やむを得ず、この生煮えのごはんもどきは全員の胃袋で処分することにした。

湯たんぽを抱えてベッドに入る。

第二回三日目(2013/1/30)

今日も雪だ。やむを得ないのでゴンドラで山頂駅に向かう。少し傾斜のあるランランコースを下り、、途中左折して林間コースを 下る。途中ルンルンコースに出るが再度林間コースに入ってチョイチョイコースをシャトルペアまで下り、舞子エリアに移動。雪は降っているが、雪面のコン ディションはよくなり、気持ちよく滑れるようになる。12時にレンタルバックしていると別行動だった先生も戻る。先生のおがげでスキーと雪を満喫できた。ここでお暇して循環バスで湯沢駅に向か う。駅前でそばの昼食をとり駅内部にある酒風呂で汗を流す。

January 28, 2007

Rev. February 10, 2013


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