箱根・伊豆スカイライン

周遊ドライブ

グリーンウッド夫妻は 2005年3月14-15日、伊豆スカイラインを久しぶりでドライブした。冬の最後の空気が透明なときにここからの眺望を楽しもうという魂胆である。ついでに湯坂路登山のおり、鷹巣山山頂から俯瞰した湯の花高原別荘地も訪れてみた。

箱根湯本に差し掛かると先日登った湯坂路のある尾根がくっきりと見えた。尾根が右に屈曲した先に浅間山がある。尾根の向こうに駒ケ岳のケーブルカーの終点の建物がチラッと見える。左手には無線中継所のある二子山が見える。

湯坂路のある尾根

宮下経由で国道1号線を登ってゆくと小涌谷当たりで浅間山と鷹巣山の間の鞍部が見える。湯坂路入り口バス停を過ぎたとこ ろから湯の花高原別荘地に入る。まだ雪が残っていて奥には行けないが、駒ケ岳から明神ヶ岳にかけて見晴らしがよい。手入れの行き届いていないところは根瘤 菌を根に持つハンノキが茂って実をつけている。芦之湯、湯の花ゴルフ場に登 る。先日の登山経路の俯瞰を試みるも道路閉鎖中で引き返す。 芦之湯にも郵便局がある。セブンイレブンも無い山の中でも郵便局があるのは驚きだ。ユニバーサルサービスのためということなのだろうが。

湯の花高原別荘地から駒ケ岳神山を望む

曽我兄弟の墓、六地蔵などを横目に箱根峠に向かう。ここから南下して十国峠に向かう。十国峠の猥雑な休憩所は敬遠してパス。熱海峠から伊豆スカイラインに 入る。ほどなく滝地山展望台に着く。ここから見下ろす真鶴岬から熱海、初島はいままで見た中で一番鮮明だった。やはりここは冬に来るに限る。そして大島、 利島、式根島、大室山、天城山が逆光の中に一望だ。

反対側は1997年に訪れた丹那盆地とその先に沼津アルプスが見える。目を北に転ずれば、富士山とその前山の愛鷹山塊と越前岳が少しモヤのなかに見える。

滝地山展望台より熱海と初島を俯瞰

あとはただひたすら走って大室山の麓にある”さくらの里”を訪れる。河津サクラは終わっていてその他のサクラにはまだ早い時期で何も無い。メジロの一団がまだ散っていない河津サクラのミツを吸っている。シジュウカラが枝や芝の中の虫つついばんでいる。

”さくらの里”から仰ぐ大室山

当日は"ホテルアンビエント伊豆高原"泊。(Hotel Serial No.237)新しくできた露天風呂を楽しむ。まるでポリネシアに来たみたいである。翌朝ホテル前の茂みでハンノキの実を拾う。鎌倉在住の草木染めをしている方への贈り物である。

丹那盆地

帰路も海岸通りは避けてスカイラインを帰る。滝地山展望台からは丹那盆地に向けて飛ぶパラグライダーが数機とんでいる。胸に着けた無線機から刻々と変わる 風速が聞こえてくる。連盟が自己負担で設置した風速計が自動的に放送しているのだという。風は殆ど感ぜられないくらい弱いが、一切アシストなしで5分位準 備し、意外と簡単に離陸してゆく。

飛び立とうとするパラグライダー

沼津アルプスを眼下に空中散歩

幕山登山の時にみえた大観山近くの箱根レーダー局のドームも見えた。帰路は完全に逆コースをとった。

March 21 2005

Rev. November 30, 2016


トップページへ