プライベートヘリによる大島へのフライト

バイク仲間の中本氏は自家用ヘリの操縦に興味を持っていることは知っていたが、ニュージランドのバイクツーリングでは空撮ヘリの操縦をしてその実力を見せられた。 帰国後の2月25日誘われるまま、大島行きのフライトに乗った。以下その記録である。

使用機は中本氏所有のフランス製ユーロヘリ350B3である。847shpのターボエンジン一基搭載6人乗せて満タンで飛び立てる。ヘリは基本的には有視界飛行であるが、贅沢な自動操縦装置つき。むずかしい姿勢制御は自動操縦装置にお任せで、行きたい方向を示すだけ。まるでパソコンのフライトシミュレータを操作する感覚である。ターボジェットエンジン始動も全て自動シーケンス制御のため、天井にあるスイッチを押すだけ。エンジン計器チェックも自動化されている。ただエンジンスロットルだけは手動である。パイロットは中本氏。プロの教官が同乗してくれるので安心だ。

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飛行前の始業点検

11:00新木場の東京ヘリポート出発、真西に向かう。その線上にはビッグサイト、レインボーブリッジ、国立自然教育園がある。進路を南にとり、玉川で多摩川を渡る。横浜アリーナが眼下に見え、ランドマークタワーははるか東方にかすんで見える。英連邦軍墓地が見えるころには前方に相模湾と江ノ島が見えてくる。

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コックピットの中本氏

江ノ島の西側を大きく旋回して七里ヶ浜のグリーンウッド邸を空から訪問。

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江ノ島

七里ヶ浜の鎌倉高校キャンパスとグリーンウッド家

稲村ヶ崎

のち相模湾沿いに茅ヶ崎、大磯、小田原、真名鶴岬、熱海と飛び、以後大島までは海上を直進する。大島航空に着陸するにはヘリといえども、通常の固定翼機のように滑走路に沿って進入し、低空で駐機場にタクシーイングする規則のようである。

ここで大阪からやってきた中本氏の弟の清三氏のパイパー機と合流し、近くの雑魚料理屋、紀洋丸に昼食をとりにゆく。(Restaurant Serial No.173) 昼食後は単独でビーチクラフト機でやってきた福田モーターのオーナー福田氏とも合流。みなで茨城県の竜ヶ崎飛行場に行くことにする。

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中本清三氏のパイパー機

帰路のパイロットはネコ・パブリッシングの後藤編集長に交代。房総の洲崎を目指す。後藤編集長は自動パイロットになれていないのでしばしば自動パイロットと手動のコンフリクトを起すが、教官が指導して次第に慣れる。

9月11日以降、館山航空基地は民間機の飛行禁止空域となったため、大きく迂回し、大房岬、浮島と北上する。鋸山を過ぎてから木更津駐屯地を避けて北北東に進路を変え、内陸に進む。木更津は羽田への進入路に当たるので、その下を飛ぶ。左手にはグリーンウッド氏が仕事でかよいつめた千葉の工業地帯が見える。煙突の排煙がまっすぐに立ち昇っているので無風とわかる。印旛沼と利根川を越えれば竜ヶ崎飛行場だ。

調布飛行場経由のビーチクラフト機もほぼ同じころ到着。パイパーは少し遅れてやってくる。

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福田氏のビーチクラフト機

竜ヶ崎飛行場には管理棟と格納庫があるだけで何もない。トイレ休止し、お茶を一杯ごちそうになって、出発。ここからは常磐道にそって三郷ICまで飛行する。高速三郷線沿いに荒川にでる。ここからは荒川沿いに南下し、東京ヘリポートに午後4:00帰着した。途中は無給油。

2001/2/27

Rev. April 9, 2007


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