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1298

睡眠時無呼吸症候群

2010/08/23

高校の同期生の細木さんがNHKに出演した番組を観て睡眠時無呼吸症候群(SAS; Sleep Apnea Syndrome)が心配となる。たまに酒を飲むと夜中に目がさめて激しく呼吸していることがある。 日本では30%は非肥満者であり、遺伝的、後天的に上気道が狭い事も原因の一つと言われている。

確かに細木氏の顎は幅が狭く、口腔内の収容容積が不足している。自分も同じ顎の形をしているため、心配になった。目安は口をあけてアーと声をだしたとき、ノドチンコが見えないと危険。これを放置しておけば生活習慣病の原因となり、循環器系が劣化し、動脈瘤 、心筋梗塞、インポテンツなどの循環器系疾患、糖尿病、高脂血症、浮腫、脳卒中になるという。

生活習慣病にならぬとも日中の眠気は、居眠り運転による交通事故につながる。アメリカの調査では、スリーマイル島の原子力発電所の事故の原因となったという。

2010年9月、近くの病院に相談して、帝人の測定器を送ってもらい、一晩測定し、データを記録した機器を送り返すことにした。 測定器は帝人在宅医療慨AS検診支援センターが行う。 宅配便で送られてきた測定キットは人指し指をにフィンガー・プローブを装着し、赤色レーザーを照射して透過光で経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2) と心拍数を計測している。また鼻腔にドイツ語でカニューレというチューブを挿入して呼気を吸引し 、手首に装着したSAS本体で炭酸ガス濃度を計測しているようだ。睡眠中の測定データは電子的に内蔵するフラッシュメモリーに記録しているようだ。機器を送り返せば分析して結果は担当医に送ってくれる。

測定器をセットして8/23の2:00に寝て9:00に起きたときの記録は上の通り。無呼吸は一晩に91回。睡眠1時間当たりAI=12.9回、1回の停止時間は35秒。一晩の低呼吸は25回(睡眠1時間当たりHI=3.5回)。 合計AHI=16.4である。血中酸素濃度は90%以下になる。

血中酸素濃度が上下すると活性酸素が増えて悪さをするのだという。赤血球の蛋白であるヘモグロビン(Hb)とブドウ糖が結合したグリコヘモグロビンHbA1cが増えたのは 食後血糖値が高いこともあるが、無呼吸も影響あるかもしれないという。そこで持続陽圧呼吸器を使うCPAP(continuous positive airway pressure)を試みようとしたが帝人はAHI=16.4は中度で保険の対象にならないという。そこでマウスピースを用いて下顎を前進させた状態を固定し、気道の狭窄を防ぐスリープスプリント療法を試みることにした。

福島事故でスリープスプリント療法をすっかり失念し、2013/9には歯ぎしり防止のマウスピースを作ってしまった。これもいずれ壊れるだろうからと2013/12にはかかりつけの歯科医にマウスピースを作ってもらった。



完成したマウスピース

2017年にこのマウスピースが割れてしまったが、面倒なので約半年修理もせずに横向きで睡 眠をとる方式でごまかしていた。2018/5の長岡の温泉宿で雑魚寝したとき、私の「いびき」はあまり気にならなかったと聞いて少し安心していた。しかし 2018年6月に睡眠時無呼吸症候群は誤嚥性肺炎を誘発すると知って、歯医者で新しいマウスピースを作製してもらった。

Rev. June 12, 2018


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