読書録

シリアル番号 932

書名

華岡青洲の妻

著者

有吉佐和子

出版社

新潮社

ジャンル

小説

発行日

1970/1/30発行
1990/9/15第47刷

購入日

2008/2/27

評価

新潮文庫

鎌倉図書館蔵

朝日新聞の有吉の紹介記事を読んで、なにかないか図書館に出かけこれを借りる。

世界初の全身麻酔で乳癌摘出手術に成功した紀州の外科医華岡青洲の妻と母の二人の女の激越な葛藤を封建社会の家と女のつながりのなかで浮き彫りにした力作とある。

旅に出たとき読んだ。激越な葛藤とあるのでかなり疲れる話だろうと覚悟していたが、意外に明るく描かれていた。妻が失明するなど暗いはなしと思いきや、そこに救いどころか凱旋があり、なるほどと思わせるものであった。

これで有吉佐和子のとりこになり、母の書棚から「香華(こうげ)」を抜き取ってきた。


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