読書録

シリアル番号 763

書名

大徳寺散歩 中津・宇佐のみち

著者

司馬遼太郎

出版社

朝日新聞社

ジャンル

紀行文

発行日

1994/9/1第1刷
1999/11/1第10刷

購入日

2006/4/12

評価

街道をゆくシリーズ34

京都散策の準備として買う。鎌倉の鶴岡八幡宮の元祖、九州は大分の宇佐八幡への紀行が収録されているので真っ先にここを読んだ。

実は宇佐八幡の先祖は薦神社でそのご神体は三角(みすみ)池だという。灌漑用水の溜池で稲作のための水田開発とセットになって朝鮮半島から渡ってきた秦氏が建造したものと推定されるそうである。

769年孝謙女帝の寵を得た弓削道鏡を排除する神託をだして125代男系王位継承の伝統を守ることに宇佐八幡が貢献した歴史も紹介されている。 このとき神託を持ち帰るのが和気清麻呂である。自分は外来神だが、日本国の領域を守るという神託もだいている。そういうことで京都に石清水八幡が造営された。のち源氏が八幡信仰を持って鎌倉につながるのである。


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