読書録
シリアル番号 |
1327 |
書名
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日本的「失敗」の本質
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著者
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植田統
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出版社
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朝日新聞社
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ジャンル
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経営学
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発行日
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2013/1/301
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購入日
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2018/02/25
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評価
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優
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鎌倉図書館蔵
私がこの数年、書き溜めてきた「日本の政治・経済の不調の原因」の参考にするために借りた。
著者は国際経営コンサルタント
要旨は
●モノづくりに拘泥しすぎる:液晶一本足打法のシャープ、プラズマ、リチウムイオン電池、太陽電池に拘ったパナソニック、アップルになれなかったソニー。IBMはコンピュータ製造からは完全んび撤退し、システムインテグレーターとなって成功。
●余計な政府の介入が問題をかえって大きくしている:JAL、フラッシュメモリーを造らずDRAMのみのエルピーダメモリー、特定用途向け専用大規模集積回路メーカーのルネサスエレクトロニクス、ジャパンディスプレー。
●資本主義に逆流している:村上ファンド、ライブドアをつぶした司法。
●ルール無視:民主党のドタバタ、オリンパス事件、山一証券、日本債権信用組合、日本長期信用金庫、西武鉄道などの粉飾決算、王子製紙の創業家の横暴
●国際性の欠如:高い法人税、日本人技術者の海外流出にともなう技術流出、海外買収に失敗したNTT、第一三共
●危機意識の欠如:民主党政権による尖閣諸島国有化、鳩山政権による北方四島の喪失
●教育問題