日本の政治・経済の不調の原因

知優先社会は暗黙知を失い国は亡ぶ

追補ー18 教育勅語

ここに教育勅語を収録したのは日本人がいまだこの呪縛から自由になっていたいためと思うからである。類似のものに軍人勅諭がある。

米国に留学した内村鑑三が一高の教師だったころ、この教育勅語に対し礼を失したとして免官になった。いわゆる「不敬事件」だ。以後、日清戦争・日露戦争に たいし疑問を呈する言論を展開した。かれは権威から独立して個人として考える人となることを説いた。彼の論は常に数値を伴い論理的であった。事実が予想と ことなれば意見をすぐ意見を修正した。本質的に彼は理系人間である。



「朕惟フニ我カ皇祖皇宗国ヲ肇ムルコト宏遠ニ徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ
 我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心を一ニシテ世々厥ノ美ヲ濟セルハ此レ我カ国体ノ精華ニシテ教育の淵源亦実ニ此ニ存ス
 爾臣民父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ恭倹己レヲ持シ博愛衆ニ及ホシ学ヲ修メ業ヲ習ヒ以テ智能ヲ啓発シ徳器ヲ成就シ進テ公益ヲ広メ世務ヲ開キ常ニ国憲ヲ重シ国法ニ遵ヒ一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ
 是ノ如キハ独リ朕カ忠良ノ臣民タルノミナラス又以テ爾祖先ノ遺風ヲ顕彰スルニ足ラン
 斯ノ道ハ実ニ我カ皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ子孫臣民ノ倶ニ遵守スヘキ所之ヲ古今ニ通シテ謬ラス之ヲ中外ニ施シテ悖ラス朕爾臣民ト倶ニ拳々服膺シテ咸其徳ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ」

  October 20, 2012
Rev. January 5, 2013

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