第23回松談会

2004年7月28日の松談会は座禅ざんまいという趣向であった。井上正道住職から東慶寺本堂でしっかりと座禅の仕方を教わる。

座禅はタタミ1畳を占有する。「起きて半畳、寝て一畳」といわれるように畳一畳分のスペースで、坐禅したり、単の縁で食事したり、夜は布団に入って寝たりする面積を単という。この単に着座することを安単 (あんたん)という。

座布団1枚敷いてその上に腰掛になる小座布団を置き、あぐらをかき、尻と両膝で3点支持の土台を作る。背骨を真っ直ぐにのばし丹田を出し、肩の力を抜く。手は左手の上に右手を乗せるように組み、丹田前に置く。目は1m前のタタミを見る。座禅の呼吸法は息を吐くとき、下腹を出す逆腹式呼吸である。座禅の呼吸数は毎分2-3回とする。そして自分の呼吸を「ひとーつ、ふたーつと数える」ちなみに通常の呼吸回数は毎分17回。

冷暖自知ということも自ずからわかるはず。

線香1本は約47分で燃え尽きつのでこの1本が燃える時間、座禅を組むのが標準である。簡略しても30分以上がおすすめ。遊女の花代も線香が燃える時間で支払ったため線香代 というのだそうだ。

夕食会

前鎌倉市長、現インターネット新聞JanJanを主宰する竹内謙氏、吉田昭彦氏西沢重篤氏も加わってひと時をすごす。

台風の大雨で墓石をながされた井上住職は山に土砂をためではだめだと言う。グリーンウッド氏も日本列島が太平洋プレートに押されて褶曲し、山が高くなっていくものを削って海に運ぶ自然が与えたベルトコンベヤーが河川だと再定義しないと日本の治山治水は破綻すると考えているものである。

October 17, 2004

Rev. July 3, 2007


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