東慶寺座禅会7

2017年2月16日



幹事の西沢氏の尽力で学習院大OBの桜友会メンバーと旧 ノースウエスト・アース・フォーラム合同の最後の句会と座禅会が2017/2/16東慶寺で開催された。

東慶寺は梅が満開で俳句には最適。残念ながら、和尚が世代交代してからは、円覚寺の末寺として円覚寺の行事を優先せざるをえず、われわれのようなグループにつきあって いられなくなったとして今回が最終回とのことであった。

投句者の4句も含め全25句があつまり、人気投票と木下句会主宰の講評でしめくくった。

1.  老梅や 一期一会の 揃い咲き・・梅を見て皆さんと会える喜び
2.  梅の香や 参禅の回廊 黒光り・・古刹に多勢の観梅参禅者が来て楽しんでいる
3.  梅の香も ほのかにとけし 茶の湯かな・・頂くお茶に梅の香りを感じる幸せ
4.  白梅の 香り際立つ 色気なり・・寒さに負けず咲く生命力に乾杯
5.  変わらぬは 雛のみ老いの 家となる・・時の流れを変わらぬ雛で実感
6.  寒中に 開花する梅 健気(けなげ)なる・・一生懸命の健気さが伝わってくる
7.  雪山の 高くそびえて 我帰省・・田舎に帰省して雄大な自然を堪能
8.  夜の梅 白さに浮かぶ 今宵かな・・静寂の中に凛と咲いている
9.  梅東風(こち)や 院歌を献げ 師の墓前・・師の墓参時に梅林の風をうける
10.  梅咲けど 終(つい)の時なり 東慶寺・・梅は自分と関係なく咲いてくれる
11.  梅の段 六根清浄 東慶寺・・東慶寺の梅林を見て気持ちが洗われる
12.  風蕭(しょう)々 竹蒼(そう)々と 寒の月・・作者の版画で追想効果あり
13.  春めきて 娘と散歩 老い感じ・・春の散歩で歩調が遅れ老いを感じる
14.  梅の花 寒のもどりに ちじこまる・・寒暖の差が梅の開花を遅らせている
15.  根雪踏み 樹海のくらき 径(みち)たどる・・富士の樹海を歩きながら
16.  新しき 仲間と俳句 梅の下(もと) ・・小学以来の誘いに乗って作句
17.  大寒の 富士に七十路(ななそじ) 色模様・・雄大な富士に人生を写す
18.  あの山影 よしてう俳人 梅を背に・・鎌倉では幾多の俳人も梅を詠んでいる
19.  白梅や 深め瞑想 刹那に香・・仏教に感心を持って画歌に挑戦中
20.  梅句会 余韻にひたり 門に立つ・・名刹で観梅し句会の余韻楽しい
21.  春うらら 歌詠み集う 東慶寺・・今日の句会の現状を詠う
22  健康で 八十路の春を 迎えけり・・遍路を出来る健康に感謝
23  白梅や えにしなつかし 東慶寺・・東慶事の歴史を感じて梅を見る
24  任を終え 守拙に歩む 喜寿の秋・・公職を終えても出来ることして行く
25  寒椿 わら帽子被り 雪見かな・・自分も寒椿と一緒になり雪見をした



榎本さん撮影

句会のあとの雑談で幹事の西沢さんから私の「文系が日本を滅ぼす」というテーゼを説明せよと突然求められた。

私の回答は「ここに参会した方は文系とは我の事かと思われるかもしれないが、皆さんは関係ない。日本を滅ぼす文系とは具体的にいえば主として東大法学部出 でかつ、大企業トップか官僚になって政治家をたらし込む人のことです。

これらの方は一旦組織にはいると刑法にふれない限り、身分保障され、途中で評価・選別なしにトコロテン式または先輩の引きで、出世の階段を上るうちに平衡感覚を失います。そして弱い人は自分の属するイン ナー・サークルだけのために国や会社をリードするようになりがちです。これはインドにあるカースト制そのものです。始末に負えないのはそれが見えないカー ストとなり、日本を覆って食いつくして、東電、東芝、三菱、日立という企業が疲弊しつつあることです。多分自動車産業がこれに続くかもしれません。稼ぐエンジ ンが消えれば日本は沈没します。マスコミも同じ文系故か、このカーストは見えないようですから自浄作用がないのが困り物。

井上陽司和尚の指導で座禅20分

参加者
木下句会主宰、小菅幹事長、西沢幹事
昭和寮会:高村
湘南桜友会:梶本、早坂、右川、三藤、杉浦
N: 田島、小笠原、田中、加畑、大島、 和田、安井、榎本、青木
W:進藤、一戸、大沢
投句者:小粥、遠藤、才口、宮崎、

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February 18, 2017
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