ビクセンHAL三脚を使えるように


ちょっとした悩み・・・・・「三脚が長過ぎる」

スカイエクスプローラ赤道儀の三脚との接合部形状は基本的にビクセンのGP赤道儀と互換性があるようです。しかし、工作精度の問題なのか、あえてそうしているのかは不明ですが、私のSE赤道儀は微妙にビクセンの三脚と適合しません・・・
屈折鏡筒にはちょうど良いのかもしれないのですが、私が普段使用している機材はニュートン反射(Vixen R200SS)。SE赤道儀に標準で付属している三脚は少々長過ぎと感じます。
ステンレスの丸棒でできている脚を短いものに交換しようかとも考えたのですが、それはそれで結構コストがかかりそうです。
そこで、手持ちのHAL110が使えるようにできないか考えてみました。


SE標準の三脚とHAL110の比較です。
較べてみるとSE標準三脚が随分長いことが分かります。

ニュートン反射を使う場合は、対象によっては背伸びをしても接眼部に届かない場合があります。
HAL110とSE標準三脚の赤道儀との接合部の形状です。
脚の取り付け形状は逆になっていますので、脚だけ交換という手っ取り早い方法はとれません。
接合部は基本的に同一形状のようです。穴の直径60mm、深さ両者20mmと両者同じです。

「これはイケるっ!!」と思いきや・・・うまく適合しません。
組み立てようとすると・・・ 若干キツイ・・・
更には全部入りきらず、左画像のような隙間が生じます。
無理やり押し込んだら外すのに苦労しました・・・(>_<;

どうなっているのでしょうか?
推測するに、どうもSE赤道儀側が僅か〜に太いようなのです。よって左図のように全部入りきらないことになります。

実際どこが当たっているのか?これは調べてみなければなりません。
いったいどこが当たっているのか?
それを明らかにするために、今回使ったのが光明丹(こうみょうたん)というもの。
Yahoo!オークションで手に入れました。

これを接合面に薄ーく塗って組み合わせると、当たっている部分に赤い色が付くという仕掛け。
HAL110側に光明丹を塗り、SE赤道儀を組んでみます。

果たして、どの辺がぶつかっているのか?
結果はこの通り!
けっこうぐるりと色が付いていますね・・・

色が付いた部分が当たっている訳ですから、この部分を削ってやれば良いのです。
光明丹の付着部を含め、周囲をまんべんなくヤスリ掛けしていきます。
一部分だけ削り過ぎることのないように気をつけて。
また、削りカスが赤道儀本体側にかからないよう注意して作業します。

相手はアルミなので、ヤスリ掛け自体は大変じゃないです。5分かかるかどうかくらいで終了しました。

今回使ったのは100円ショップで購入したヤスリです。安い割に良い働きをしてくれました。
ヤスリ掛け終了!
もう光明丹は残っていません。ピカピカになりました。

やったー完了! と思ったら・・・
思わぬ伏兵がいました。それはHAL110三脚側にありました。
この「MADE IN JAPAN」という文字が盛り上がっているのです・・・
そのせいで赤道儀の南側が文字の盛り上がり分浮いてしまいます。

こいつも削ってしまいましょう。
余分な所は削らないように、気をつけて。
時々指で触って確認しながら少しずつ削っていきます。

こちらもアルミ製なので、作業は楽でした。
いかがでしょうか?画像を見ても分かるように、しっかりと収まるようになり、赤道儀の浮きは無くなりました。抜き差しもスムース且つガタも無く、ちょうど良い感じになりました。

遂に「SE赤道儀+HAL110三脚」の組み合せで使えるようになりました。
完成です!!

SE標準の三脚も悪くないですが、HAL三脚も軽い割になかなかしっかりしています。

これでR200SSでの観望が楽になるでしょう(^-^)
今後しばらくはこの組合せが標準になりそうです。

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