CQ ham radio掲載記事

 

1998年12月号「ハムのためのVisual Communication」


電子メールの原則

写真1:TEXTファイルに変更
 世界一周ヨット「コラーサ70」の情報が各局から筆者の手元に届くようになって、ちょっと戸惑いを覚えています。それは電子メールの基本はテキストファイルであることを知らない人の多いことです。

 最近になってインターネットをはじめた人は、メールソフトとして大部分の人はマイクロソフトの「Outlook Express」や「Internet Mail」を使っています。どうやらこのソフトの初期設定はHTML形式になっているのが原因のようです。このソフト自体は素晴らしい性能なのですが、HTML形式で書かれたファイルに画像を添付すると、これ以外のメールソフトではまったく表示ができなくなってしまうことがあります。

 電子メールは早く相手に届きたいへん便利で、筆者も手紙の80%は電子メールになっています。相手にわからない文字で書いた手紙を送っても、受取人が読めなければ何の意味もありません。電子メールもそれと同じで、読めないメールを送っても相手が戸惑うばかりです。特定の仲間同士でしかやりとりをしなければ、どんな形式のメールを送っても差し支えないでしょう。

 最近はモバイルも盛んになってきました。世の中のパソコンはWindowsだけではありません。どのようなシステムでも簡単に読むことができないと電子メールの価値はありません。ちなみにOutlook Expressでテキスト形式に変更するには、「ツール」メニューから「オプション」−「送信」−「メール送信の形式」で「テキスト形式」を選びます(写真1)。または「メッセージの作成」画面で「書式」をクリックして、そこの一番下の「テキスト形式」をクリックするとテキストファイルとして送信ができます。

 電子メールの愛用者がますます増えています。これからはじめる方も仲間以外に発送するときは「電子メールはテキスト文で」という原則をよく守ってください。

気象衛星の受信

写真4:NOAAのカラー合成画像
 気象静止衛星は「ひまわり」が有名ですが、もう少し解像度が高く鮮明な画像が受信できるアメリカの低軌道衛星NOAAの追跡はアマチュア的で面白いものです。この衛星の受信を楽しんでいるJA2DHB梶川さんを以前にこの欄で紹介しました。彼はその後システムを更新して、最近では複数の可視赤外線の像をカラー合成し、カラー画像として取り込むことができるようになったそうです。

 早速梶川さんが開設しているホームページを拝見しました。そこには受信設備やシステムの紹介と受信画像がたくさん掲載されています。写真4のように雲とともに見事に関西地方の地形が立体的に写っています。彼はこの衛星に関心のある皆さんと気象衛星の受信システムを作って行こうと考えており、同好の士を募っています。

 関心のある方は梶川さんのホームページ(http://member.nifty.ne.jp/~kajikawa/)をご覧になって、そこから電子メールを彼に送ってください。

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