パノラマ画像
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しかし、最近ここに紹介する「PhotoVista」(写真1)に出会い、360度継ぎ目なしのパノラマ画像が簡単に自分で作成できることがわかりました。このソフトは、米Live Picture社が開発したソフトの日本語版で、トランス・コスモスから購入(16,800円)することができます。
詳しいことは次号で紹介することにしますが、作成には画像をパソコンに入力できるシステムさえあればなんでも使うことができます。例えばデジカメならどの機種でも使えるし、ビデオカメラと画像キャプチャーボードの組み合わせ、またはスチールカメラとイメージ・スキャナーなどがあれば作成できます。
画像表示ソフト「RealSpaceViewer」は誰でも無料で使用できます。興味のある方はインターネットのホームページからダウンロードして、そこにリンクされている画像をご覧になって下さい(「CQギャラリー」参照)。また、筆者のホームページにビデオカメラから作成した作品を表示しており、そこからもリンクしています(http://www.asahi-net.or.jp/~pt5y-iwsk/hiro.htm)。
ビデオカメラの楽しみ方(2)
次々と新製品が発表されるビデオカメラですが、古いタイプのカメラでも少しは画質の見劣りはありますが結構楽しめるものです。先月号では撮影の基本はカメラを振り回さないことだと申し上げました。このことさえ守れば誰でもゆっくり楽しめる画面を作ることができます。今回はいろいろなアイデアや注意点をまとめてみまました。
(5) タイトル画面を撮る
本格的なビデオ作りは編集から生まれます。しかしこれはかなりな技術と機器、それに労力が必要となり、誰でも簡単にできるわけではありません。では編集なしでそれなりにみられる画面造りはどうしたらよいか考えてみましょう。
後ほどビデオを再生したときに、それがどこで撮ったものかわからなくなることがあります。特に1本のテープに何カ所も写しているときには、その傾向が大きくなります。普通は編集してタイトルやナレーションを入れるのですが、その代わりになるものを現地で入れておけばよいのです。
ビデオ取りを始める最初の画面に、まずそこがどこかわかる目印を撮ることから始めます。例えば遊園地のビデオでしたら、入り口の看板や名称が書かれている標示物などを数秒撮っておきます。これがそのビデオのタイトル代わりになるわけです。
またカメラマンが撮影しながら「何月何日、いまXX遊園地に来ています」などと、自分でナレーションを入れるのも良い方法です(。子供がある程度大きいと、セリフをしゃべらすことも面白いでしょう。これでタイトルが付いたのです。
(6) 身近なものの記録
何でもない身の回りのものを撮っておくと、年月が経つとそれが貴重な記録になります。家族の撮影もいつも同じ場所だけでなくいろんなところで写しておくと、「あの頃はこの部屋はこんな状態だったんだ」と懐かしみが違います。
また大きな出来事、例えば家を新築するときは基礎工事から順番に記録しておきます。特に内装工事に入る前の状況を、詳細に撮影しておくことをおすすめします。その記録は、何年か後に部屋の改造やコンセントの増設するときなどにたいへん役に立ちます。シャックに新たにアンテナケーブルを引っ込む穴を開けるとき、その位置の内部はどのようになっているか、柱に影響しないかとそのとき撮ったビデオで確認ができます。
(7) 移動場所の下見に
ハムのクラブ運営には移動運用がつきものです。いつも同じ場所に決めているのでしたらいいのですが、今年はどこかFBな場所を探そうというときに威力を発揮するのがビデオカメラです。
まず誰か下見に行きますが、このときにビデオで現地で360度カメラを回して一部始終を撮影しておきます。それをみんなの前で上映してロケーションがどうか、アンテナを張るにはどうするかゆっくり検討ができます。スチール写真だけではそれほどリアルに現地の様子がわかりません。
(8) 静止画の取り込み
ビデオの画面をパソコンに取り込みたいことがあります。特にSSTVをやっていると、この画面を使いたいと思うことがたびたびあります。ビデオの画面をパソコンに取り込むには、キャプッチャーボードやキャプチャーカード、それにSnappyなどの専用の取込システムが必要です。
どのシステムを使うとしてもビデオから静止画をパソコンに入力するためには、動いている映像では使えません。取り込む瞬間のビデオは止まっている画面でないと乱れてしまいます。三脚で使用するか、カメラをどこかに置いたりしてしっかり固定させて撮影します。
最新のビデオカメラでは、静止画取込機能のついているのが多くなりました。それも水平に密度が2倍になるフレームでメモリーできる機種が出ています。これだと35万画素のデジカメと変わらぬ程度の画質が得られます。普通にビデオ画面から取り込むよりも鮮明ですから、気に入ったところは静止画として記録しておくことをおすすめします
(9) リモコン撮影
ほとんどのビデオカメラでは、リモコンができます。これを使って画面に自分も入ってみませんか。三脚や適当な場所にカメラを固定して、自分が画面に入ってからリモコンでスターとします。カメラを回しているとなかなか自分が写らないものです。
また、カメラマンが入れない場所からでも、リモコンが面白い使い方ができます。例えば高い棚や台の上にカメラを載せて俯瞰撮影をすることで思わぬ画面が作ることができます。しかしカメラを落とさないようにショルダーベルトを使って安全対策を十分にしておきましょう。