WinSkanの付加装置
SSTV用のソフトが各種発表されています。その中で最近人気があるのはK1LPAが制作したWinSkanです。このソフトをアイコムのIC-760Proで使用すると、マイク回路とPTTのアース側が共通でないのでそのままではうまく動作しません。
JA3DFN高田さんがいろいろ実験した結果、図1(省略、希望者はE-mailしてください)のような回路を付加することで良好に動作するようになったそうです。同じ悩みを持っている局は実験してみてください。なお、不明の点は高田さんに直接お尋ねください(電話0734-51-9555)。
Tnx JA3DFN
PHS32kでモバイル (2)
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PHS通信を始めて1ヶ月あまり、いろんな場所からインターネットにアクセスしてみました。PHSの液晶ディスプレーに電波の入感状態の記号が表示されます。感度の低いときの注意は、通信中にPHS本体を動かさないことが大事です。
室内では感度が落ちますが、家の中で一番入感状況のよいところにホームアンテナを設定しておくと、どの部屋でも良好に使えるようになります。PHSのメリットは通話料が安いことと、電話機が小型軽量で電池の消費が少ないことです。
よいことばかりの話になりましたが、いろいろな問題点があります。先ず第一にまだサービスエリアが狭いことと、PHSの欠点である列車のなど移動中にアクセスができないことです。それにPIAFS(PHSインターネットフォーラム標準)をサポートしているアクセスポイントが少ないことです。
筆者が使っているPHSはNTTパーソナルです。他社のPHSではこれからの説明と違うところがあると思われます。他社のことがよくわかりませんので、ここではNTTパーソナルで説明します。PHSでインターネットプロバイダーに接続するにはいくつかの方法があります。一番よい方法は、PIAFS対応の接続ポイントがあるときです。筆者の場合はASAHIネットに入会していましたので、大阪のアクセスポイントに接続できました。しかし地方からだと通信料金が高くなります。
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三番目はPTE(プロトコル変換局)経由でアナログモデムにアクセスする方法です。これはどこのプロバイダーにも接続することができますが、通常の通信料のほかに毎分10円の料金が追加されます。それとアクセスポイントは大都会しか設定されていません。ユーザーの立場から言えば、自分の入っているプロバイダーがPIASネットをサポートしてくれることです。これだとどこに行ってもその県内のアクセスポイントまでの通話料ですみます。
では気になる通話料金ですが、通常のPHS料金で使う方法(2700円プランで通常地域では1分10円、1980円プランで15円)と、県内通信時間5時間まで1900円の定額料金で使える32kデータ料金プランがあります。旅に出るときは、自分の使うプロバイダーのアクセスポイント一覧表を携帯しておくと便利です。その地点から一番近いポイントを探してアクセスすることで、通話料を安く使うことができます。
この情報がどんどん変わってきますので、いつも最新のデータを集めておきましょう。これらの情報はそのプロバイダーから調べられるのですが、NTTパーソナルのホームページからでも見ることができます。私たちがモバイル通信で使うデータはほとんどが電子メールではないでしょうか。通常のメールだとその容量はせいぜい数キロバイトです。これだとあまり料金を気にせずどこからでもアクセスできます。
しかし、画像など大きなファイルが届く人は注意する必要があります。使用パソコンにもよりますが、モバイルで大容量ファイルの受信は向いていません。それには大きなファイルをダウンロードしないように設定することもできるソフトがあります。このようにしておくと。パスしたファイルは後ほど自宅からじっくりダウンロードができて便利です。
先月号の「キャプチャーカード」の欄で紹介したJA3LCQ梶野さんが、北海道にスキー場からPHSで現地の画像を送ってくれました。これはビデオカメラに撮った映像をキャプチャーカードでサブノートパソコンに静止画として取り込み、PHSで送られてきたものです。このような最新技術を私たち個人が簡単に使用できる時代がもうそこに来ているのです。