アップデートは画面の指示で簡単にできます。お手元のマスターディスクから自動的にファイルを読み込み、更新処理後、新しいディスクに更新されたファイルを作成します。このファイルで再インストールすればOKです。
アップデート・ソフトはインターネットのホームページ(http://www.play.com)から次のソフトをダウンロードします.snapupd.exe(Ver1.0.064,約340KB)およびsnap_sdk.exe(約80KB,ソフト開発キット)です.
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ディジタルビデオテープは昨年統一規格が決まり,各社はその録画性能を重点をおき,高機能機種に焦点を絞って製品を発表しています.その中で唯一ビクターの「DV−1」がテープカセットの小型軽量に重点をおいて極めてコンパクトな製品に仕上げました.筆者のビデオカメラの使用はどちらかというと「旅ビデオ」派で,性能を少し犠牲にしても軽くて小さいものに憧れていました.
そんなわけで新しい各社の商品からの選択は迷わずこのDV−1となりました.まだ短期間の使用ですが.期待を裏切らない優れたカメラであるといえると思います.それは何よりも小型の軽量である点で,専用の大きなカメラバッグはまったく必要ありません.表1を参考にしていただければわかるとおり,ジャンパーのポケットにすっぽり入る大きさで凹凸がないものすから収納は本当に楽です.
このような超小型にかかわらずDVCだけに画質はHi8よりも一段とよく,特に1CCDでありながら赤のにじみが目立ちません.そのうえ各種の機能は豊富で,よくもこれだけのものを詰め込んだなあと感心させられます.例えばデジタルの機能を生かしてオーバーラップやモザイクフェーダ,それに6種類のワイプなど多彩な画面のつなぎができます.それも録画だけでなく再生場面でも使えるのが嬉しい機能です.
日付や時間が表示をオフにしておいても常にテープに記録されているので,必要なときにいつでも表示可能です.音声も4つのチャンネルにステレオ録音や記念写真やゴースト,ストロボと高級機に採用されているほとんどすべての演出効果を得ることができます.
別売りキットのドッキングステーションを使えばビデオデッキの機能があり,他にタイトラーがあればこれだけで本格的なプログラム編集ができます.
このような多彩な機能が搭載されているため,モードの切り替えは複雑で馴れないうちは戸惑ってしまいます.それに内蔵の電池も小型のために20分程度しかもたないので数本予備を常に持っておく必要があります.
惜しむらくはディジタル端子がないことです.もしそればあればいま人気のディジタルカメラと同じく簡単にパソコンに高画質な画像が取り込めるのですが,それができないのはたいへん残念です.
私たちは以前から要望していた「すべての電話帯での画像通信」がいよいよ可能になり,狭いバンドに閉じこめられていたのが解放され余裕を持って運用が行えるようになります.しかし7メガバンドのような電話帯が狭いところでの運用は,どこでもよいということではなく,電話局とトラブルの起こさないように現在よく使っている7,033KHzと7,036KHzの2チャンネル程度の運用が好ましいのではないでしょうか.皆さんのご意見をお待ちします.
2システムが欲しい
衛星通信は送信回線と受信回線が別のバンドになっています.例えばAO-13のBモードでは,送信は345MHzで受信は145MHzとなっています.送受同時の双方向通信なので,自分の電波を受信することができるのです.
衛星通信は限られたパワーをみんなで共用するのですから,地上通信とちがい一桁微弱な信号です.それで自分の画像がはたして良好に相手に届いているか大いに気になります.たいていの局は自分の電波を受信しながら運用しています.
つまり送信用と受信用と2台の機器が欲しいということになります.例えば片方をパソコンで運用できる「JV−FAX」を使うことにしても画像保存のためにもう1台のパソコンも欲しくなります.
古くからSSTVを運用している局ではスキャンコンバータやパソコンを複数持っています.このような局ではそのうちの1台を以前に使っていたPC−9801とCONT1200の組み合わせのシステムをセットされるのがよいでしょう.
ノイズフィルタの効果
衛星からの信号が微弱なのでノイズの書き込みが気になります.こんなときに有効なのは各社から発売されているDSPノイズフィルタです.SSTVはFAXではノイズは黒の斑点として画面を汚してしまいます.
実際に3社の製品を受信のテストしてみたところタスコ電機のDSPノイズフィルタがSSTVに一番効果がありました.もちろん電話の運用にもDSPフィルタは抜群の効果があり,筆者は衛星通信には必需品となっています.
衛星通信の心得
最後に衛星通信での注意事項についてお話ししておきます.衛星通信はHF帯と違い人工的に作られたシステムをみんなで使って交信しているのです.このことを十分頭にたたき込んでおいて運用しましょう.
1)衛星通信の基礎を修得
衛星の画像通信が面白いからと機材を買っていきなりはじめる局があります.やはり衛星通信にはいろいろ守らなければいけないことや運用する上でのモラルがあります.専門の書物を読んで衛星通信の基本を学び,一般的なQSOを体験してからはじめるようにしましょう.
2)パワーは必要最小限度に
まず自分の電波が他の局より大きすぎないか常に注意してください.59というレポートをもらって気をよくするのではなく,それは「あなたは出力が出過ぎていますよ」という忠告と受け取りましょう.
3)電話バンドの上端で
SSTVやFAXの運用は電話バンドのどこでもよいということではなく,AO−13では国際的に電話バンドの上の方,例えばBモードでは145.950KHz付近を使用しています.この辺りなら電話の混信も少なく画像電波をワッチしている局も多いのです.
4)画像送信は控えめに
画像電波は連続波です.限られた衛星のパワーをユーザーは共用しているのです.衛星通信には画像伝送が好ましくないという局がたくさんいることを忘れないようにしてください.
5)送信パワーより受信感度アップ
衛星通信を成功させるための基本は自局の受信能力の整備に尽きます.いかに弱い電波を受信できるかによってその局の能力が評価されるのです.具体的にはフィーダを短くしたり太いものと交換することや,ローノイズのプリアンプの採用などです.せいぜい自分の耳をよくしましょう.
今年は夏には日本の衛星JAS-2が,そして秋にはフェーズ3Dが打ち上げられる予定です.特に大型高性能衛星であるフェーズ3Dが登場すると衛星通信が画期的な展開になることが予想されます.衛星通信愛好家にとって忘れらない年になりそうで,今からそれが楽しみです.