CQ ham radio掲載記事

「ビジュコミ」 10月号

インターネット最新情報
 最近インタ−ネットで興味ある話題を2つ紹介します.

1 インタ−ネットホ−ン

 ダイアルアップIP接続などのIP接続していれば,ハムと同じように会話ができます.

http://www.mki.co.jp/iphone.html

に日本の情報があります.ソフト代14,800円です.英語が得意なら直接アメリカのサイトへアクセスしてもOKです.

http://www.vocaltec.com/

確か99ドルで,送信が60秒に制限されたテスト版がダウンロ−ドできます.

 先般初めてテストしてみましたが,すばらしいの一言でした.簡単にアメリカの局と4局交信が出来てしまいました.まだテスト中ですが音がとぎれたり歪んだりします. どの程度使えるか今テスト中ですが,日本語でないとつらいですね.ただし日本では出ている局はほとんどありません.ところでシステムですが普通のパソコンの環境でOKです.

 486SX,33MHz以上で,日本語の場合16MbRAM(英語なら8Mb),音源ボ−ド・サウンドブラスタ−など2枚入れると全二重もできます.それに14.4Kbps以上のモデムが必要です.WWWで感激した以上に驚きました.衛星で通信をしている方はおそらく夢中になることでしょう.コールが見えていたら呼んでください.無線のコ−ナ(トピックといいます)にQRVしています.

2 リアルオ−ディオ

 WWWで今まで音声ファイルは,ダウンロ−ドしてからでないと聞けませんでしたが,音質はあまりよくありませんがリアルタイムで聞けるようになりました(そう遠距離AM中波を同調ずらして聞いている感じです).

http://www.realaudio.com/

にアクセスしてみてください.

 リアルオ−ディオ用のサーバ−が世界中にできています.韓国ではベストテンを放送してます.アメリカのニュ−スも聞けます.こちらはファイルをリアルタイムで再生と解釈しているのですが間違っていたらコメントください.WWWブラウザにLIVEと表示されるので混乱します.

 この2つの話題は特に刺激的でしたので,衛星に直接関係ありませんが報告します.

(JAMSATメイリングリスト,7月27日記)       de JH1PEF 長沢 誠

読みやすい文字ファイル

 パケット通信やパソコン通信で届いた文字ファイルを見ていると,読みやすいファイルと読みにくいというより,見るだけで読みたくなくなるファイルがあります.その差はどこにあるのでしょうか.それは読みやすいファイルは視覚的にきれいに文字を配列して空間を有効に使っているからです.

 これはなにも難しいことではなく,どなたでも少しの注意で読みやすいファイルを作成できます.では初心者のために基本的な点を書いてみます.

1)漢字を多くしない

 これは熟年ハムに多くみられる傾向で,やたら漢字をたくさん使って「俺はこんな文字も知っているぞ」といわんばかりの文章です.ワープロの普及でむつかしい漢字も簡単に変換してくれます.そのせいか現在あまり使われていない文字をたくさん使っているファイルがありますが,これは読みにくく若いハムから嫌われるだけです.  漢字の割合は30パーセントくらいの文章がいちばん読みやすいといわれています.日頃新聞を注意して読んで,ここに使われていない(当用漢字以外の)漢字は極力使わないようにしましょう.

2)一行ごとに改行を

 ワープロで文章を作成していると,一行の右端になると自動的に次段に表示されます.そこでそのままファイルとして送っても受け取った人も自分と同じ状態でディスプレーに表示されると思っている人がいます.これが大きな間違いで,受ける方はいろいろなパソコンのいろいろなシステムを使っているのです.

 MS−DOSでは一行は最大全角で40字または半角80字となっていますが,Windowsとなると表示画面によってもっと大きな表示が可能となっています.画面に表示されている文字を読むには視線が左右に移動して行きますが,これが長くなると視線の移動だけでは追いつかず首を廻すことになり読みづらく疲れます.

 一行は全角の30から35文字に制限して行端は必ず改行する(リターンキーを押す)ことにしましょう.

3)適当に空白を入れる

 画面に文字がいっぱい詰まっていると,それを見るだけで圧倒されて読む気が半減してしまいます.文章を3〜5行に区切って空白行を入れます.こうすることによって,急ぐときには要点だけの拾い読みがしやすく,また画面から目を離しても簡単に元に戻れます.

4)アップロードの前に校正を

 最近のワープロは以前に比べて賢くなっているとはいえ,自動変換だけで正しい文字に変換しているということが決してありません.アップロードする前に最低2回は読み返してチェックしましょう.幼稚な間違いが多いとその人の知性が疑われます.

 以上の点を考えて文章を作成すると読みやすいファイルができあがることが間違いありません.パケット通信でもパソコン通信でも発信者は全体の一割以下ではないでしょうか.発信ができて始めて通信です.受信ばかりだとそれは放送局のリスナーと同じです.勇気を持って書いてみてください.きっとあなたにとって新しい世界が開けることでしょう.

ウイルスに厳重注意を

 コンピュータを使っている人でコンピュータ・ウイルスについてご存じない方はいないでしょうが,実際にそれに感染した人はきわめて僅かしかいないのではないでしょうか.

 筆者はいつも運用している9600bps衛星のKO-23とKO-25にはCCDカメラを搭載しています.ここから画像データが届くのですがそれを表示することができませんでした.この画像表示ソフトを持っているJA1の局にお願いしてKO-23衛星を使って送ってもらいました.

 週末だったので届くなり早速使ってみました.うまく画像が表示できて悦に入っていましたら,いきなり送ってくださったご本人より電話をいただきました.ソフトを使ったかの質問に「テストしたらうまくできたよ」との返事をしたら相手が絶句してしまいました.実はそのソフトのひとつにウイルスが潜んでいるとの情報を今,知人から連絡があったので至急対策を講じて欲しいとのことです.

 いやぁたまげました.というのもウイルスの被害を受けるのがこれが初めてではないのです.数年前にメーカーから直送のソフトにウイルスが入っており,そのときの教訓に「例え相手を信頼していてもすぐに使うな」でしたのに時間が立つとそれもすっかり忘れていたのです.

 幸い使っていたPC−DOS V6.3にはウイルスチェック・ソフトが入ってますので早速それを動かしました.案の定2つのファイルがおかしいとメッセージが出ましたのでそれをソフトで削除してファイルを並び変えました.

 この状態でチェックしましたら,「ファイルは正常です」と一応メッセージが出るのですが,当分の間はソフトの動作におかしなところがありました.毎日チェックして1週間後にやっと不安がなくなりました.

 このウイルスの種類はTaipan666型という悪質なものだそうですが,もともとこのソフトは海外から届いたもので,送ってくださった局もその事を知らずに保管していたようで,衛星に打ち上げてから連絡で分かったそうです.

 災難がいつ来るかわかりません.新しいソフトをよく使う方は用心してウイルスチェックをせめて週1回程度は実施しましょう.それにしても2回も被害に会うのは悪いほうにだけついています.

バージョン情報

1 Image Alchemy

 米国製のDOS用の画像変換のシェアウエアソフトですが,デモ版が限定規格ながら自由に使用できるのでユーザーが多くいます.このソフトが現在バージョンアップしてV.1.8になっています.

 このバージョンの最大の改良点は,GUI機能が追加されてWindowsから簡単に使用できるようになったことです.

2 WinFM

 Windows版FILMTNとして定評のあるファイル管理のフリーソフトです.現在のバージョンはV1.60で,以前に紹介したV1.50に較べて大きな変更点は,コピーや移動するときにツリー表示で目的のディレクトリの内部ファイルが表示されるようになったことです.

 また種々の変更がありますます使いやすくなっています.ただこのソフトは機種によっては保護違反が発生することがあるようです.このソフトはNIFTYーServeのFQLD1のLIB3にアップロードされています.

3 Win Catch

 先月号で紹介したWinCatchが予定通りV.1.16にバージョンアップされ,256色がサポートされました.早速これを使ってSSTVのファイルを作ってみました.


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