




最終更新日:2009年3月14日

簡単にいうと
ヨーロッパ各国が参加するコンテスト形式のポピュラー音楽の祭典
ということ。
以下については、一部はESC2004参加規程(オリジナル、英語)を参考にしました。
- ユーロビジョン・ソング・コンテスト(Eurovision Song Contest)は通称。
- ユーロビジョン(Eurovision)という略称が一般的。
- ESC と略される。
- Eurosong とも呼ばれることがあるが、これはベルギーなどの国内大会の名称になっているので通常は使わない。
- The Grand Prix de la Chanson Eurovision が正式名称。
- 日本では、ユーロビジョン音楽祭、ユーロソング・コンテストなどとも紹介される。
- ヨーロッパでは日本における「紅白歌合戦」以上の盛り上がりを見せる。
- ESC は現地ヨーロッパでは「大人が聞くに耐えない恥ずかしい曲ばかり」で「ローティーン向け」と言いながらも、どのような結果になったのか気にしている人は多い。
- 昔は家族で一緒に観ること番組だったらしく、今もこの日だけは子供たちは夜更かしが許される。
- 開催に合わせてパーティーを開きコンテストを楽しむ人たちも多い。
- 国によってはパブリック・ビューイングとよばれる会場を設けるところもある。
- 大会主催者は、スイスに本部を置くヨーロッパ放送連盟(略称は EBU-UER、あるいは EBU)。
(ヨーロッパ放送連盟:European Broadcasting Union - Union Européenne de Radio-Télévision)
- 開催国のEBU加盟放送局がコンテストの模様をライブ中継し、他国のEBU加盟放送局が各自国内で放送する。
- EBU内での共通語は英語とフランス語であるからか、ファイナルで各国のポイント発表時、英語とフランス語が並列して使われる。
- 参加する権利を有するのは以下の55ヶ国のEBU加盟国(2007年現在)。
アイスランド、アイルランド、アルジェリア(未出場)、アルバニア、アルメニア、アンドラ、イギリス、イスラエル、イタリア、ウクライナ、エジプト(未出場)、エストニア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、キプロス、グルジア(2007年初出場予定)、クロアチア、サンマリノ(未出場)、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、セルビア、チェコ(2007年初出場予定)、チュニジア(未出場)、デンマーク、ドイツ、トルコ、ノルウェー、バチカン(未出場)、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベラルーシ、ベルギー、ポーランド、ボスニア=ヘルツェゴビナ、ポルトガル、マケドニア、マルタ、モナコ、モルドバ、モロッコ、モンテネグロ(2007年初出場予定)、ヨルダン(未出場)、ラトビア、リトアニア、リビア(未出場)、ルーマニア、ルクセンブルク、レバノン(未出場)、ロシア
- 第1回は1956年5月24日、スイスで開催。
- アイデアは、1951年に始まり現在も続いているイタリアのサンレモ音楽祭から。
- サンレモ音楽祭(Festival di SanRemo)はサンレモの観光シーズンオフの冬に観光客を呼び込む方策だった。開催時期は2、3月が多い。
- イタリアン・ポップス
Pensiero!:http://www31.ocn.ne.jp/~moa/
POP! ITALIANO:http://www.d3.dion.ne.jp/~kazuma_t/
- サンレモ音楽祭
RAI(イタリアの放送局):http://www.sanremo.rai.it/sanremo(イタリア語)
Festival di Sanremo:http://www.festivaldisanremo.com/(イタリア語)
- 各国の代表者と代表曲は、各国のEBU加盟放送局がユーロビジョンの規則の範囲内で各国が決定したルールのもとで選出する。
- 参加者や作詞・作曲者すべてが自国出身者あるいは主に自国に在住していることと規定している国もあれば、作詞・作曲者だけに限定している国もあれば、英語と自国の公用語でコミュニケーションをとることができることだけを参加者に課している国もある。あるいは、過去1年間で自国のヒットチャートで上位にランクしたことだけを条件にしていた国もあった。
- 代表者は、かつては自国の公用語・共通語のみで歌うことが義務付けられていた(1998年まで)。
- 1970年代の一時期は英語で歌われることが推奨された。
- 現在(1999年以降)は言語の規制が無いため、英語で歌われることが多い。
- あえてマイナーな言語で歌われることもある。
1989年、スイス代表のFurbazはレートローマン語(Rhaeto-Romanic)。
- 出場国が増えたため、2004年から予選・本選とわけられた。2008年からは予選はさらに2回開催になった。
- 本選出場国数は、2009年は2008年同様に25ヶ国の予定(2004-2007年は24ヶ国)。
- 2004年から2007年は、出場国のうち14ヶ国は前年の優勝国とビッグ4と呼ばれる4カ国(ドイツ、フランス、スペイン、イギリス)と、これら5カ国を除いた前年上位9カ国が無条件で本選に出場できた。2008年以降については、2008年1月27日付のニュース「セミファイナル抽選に先立って」を参照のこと。
- 予選から勝ち抜いた参加国が本選で優位な結果を残す傾向がある。
- ビッグ4は当初、イタリアを含めたビッグ5だったが、現在イタリアは1997年の参加を最後にESCへの参加意志を表明していない。
- 出場国が自国以外に順位をつけ順位に応じてポイントを付加する。
- 視聴者による電話投票と携帯電話のSMS(ショートメッセージサービス≒携帯電話のメール)の結果を元に順位がつけられる。
- 得点は、1位には12点、2位には10点、3位8点、4位7点、5位6点、6位5点、7位4点、8位3点、9位2点、10位1点。
- そのポイント合計で順位が決まる。
- そのポイントは、政治的要素が多分にある。
例:あまりにも有名なのはギリシャとキプロスが12点ずつ与え合っていることなど
- 政治的宗教的理由なども大会開催に大きな影響を及ぼす。
- 1964年大会にて、スペインとポルトガルへの抗議行動がステージ上で行われた。
- 1969年オーストリア
開催国スペインが当時軍事独裁政権であったため、それを理由に参加をボイコット
- 1973年ルクセンブルク
前年のミュンヘン・オリンピックのテロ事件を受け、イスラエルの参加者には厳重な警護がつけられた
- 1975年ギリシャ
トルコが参加表明したため、参加をボイコット
- 1977年チュニジア
イスラエルが参加表明したため、参加取りやめ
- 1979年ヨルダン
大会を生中継していたが、イスラエルの優勝が明確になったため中継を急遽とりやめた
- 2005年レバノン
代表者・代表曲を決定していたが、イスラエル代表のパフォーマンスのみ中継を行わないことをEBUが許可しなかったこともあり、参加を取りやめ
・・・など
- 大会が政治的に影響を及ぼすこともある。
- 2006年キプロス
5月21日に行なわれる国会議員選挙の日程が変更になった
- 2005年モルドバ
本選でのポイント分配についての裏工作疑惑が国会で議論された
- 同年アルバニア
同国の政治家が、参加者Ledina Çeloのパフォーマンスは満足のいくものではなかった、という主旨の発言をする
- 同年ギリシャ
優勝者Helena Paparizouは、国家元首自らの祝福を受ける
- 2004年ウクライナ
優勝者Ruslanaは、当時の国家元首自らの祝福を受ける
オレンジ革命時、Ruslanaがユシチャンコ陣営側につき、国内の無関心層に影響を与えた
・・・など
- 優勝国は次回開催国となる(第2回大会の優勝国より)。
- 例外もあり、開催国が財政・会場の規模などの理由で開催できない・開催しないこともある。
- その場合は、イギリスなどのように積極的に代替開催国として名乗りを挙げる国での開催となる。
- 1960年第5回、オランダ→イギリス
- 1963年第8回、フランス→イギリス
- 1972年第17回、モナコ→イギリス
- 1974年第19回、ルクセンブルク→イギリス
- 1980年第25回、イスラエル→オランダ
- すべてのエントリー国は前年の12月に決定(2004年まで)。2005年からはその年の1月に決定。
- 国代表は、国内大会で選ばれることが多い。
- 国代表の多くは1月から3月上旬に決まる。
- 国代表のエントリー締め切りは3月中旬。その後、エントリー順(パフォーマンスの順番)が決まる。
- 開催時期の多くは5月。
- 放送時間は予選は2時間10分ほど、本選は3時間25分ほど(2005年実績)。
- 公式発表の放送時刻はCET(中央ヨーロッパ時間)で表わされることが多い。本来なら日本時間よりも8時間遅いのだが、開催時期はサマータイムを採用しているため実際は日本時間の7時間遅れとなる。
- タイムテーブルは次のようになっている(2005年実績、日時は日本時間)。
◇予選、2005年5月20日:
- 04:00頃 放送開始
- 04:10頃 パフォーマンス開始
- 05:50頃 パフォーマンス終了
- 05:51頃 電話投票開始(10分間)
- 06:01頃 電話投票終了
- 06:01頃 インターバルアクト開始
- 06:09頃 インターバルアクト終了
- 06:10頃 上位10ヶ国を順不同で発表
- 06:17頃 放送終了
◇本選、2005年5月22日:
- 04:01 放送開始
- 04:11 パフォーマンス開始
- 05:47 パフォーマンス終了
- 05:48:45頃 電話投票開始(10分間)
- 05:58:45頃 電話投票終了
- 05:59 インターバルアクト開始
- 06:07 インターバルアクト終了
- 06:10 予選・本選のエントリー順に参加全39ヶ国の放送局から得点を1点から発表
- 07:18 得点発表終了、優勝国が決定
- 07:23 優勝国のアーティストが再演
- 07:27頃 放送終了
- 2003年は開催国ラトビアの放送局がオンラインでのライブストリーム放送を実施。
- 2004年からは、公式サイト(http://www.eurovision.tv/)でオンラインでのライブストリーム放送を実施。
- 公式サイトだけでなく、EBU加盟放送局がオンラインでのライブストリーム放送を実施することもある(BBCなど)。
- 1曲の長さ(演奏時間)は3分以内と制限されている。
- 演奏時間と準備時間をあわせて持ち時間は3分半。
- 舞台上でパフォーマンスをする人数は上限6人と制限されている。
- 1998年まで、演奏は開催国が用意したフルオーケストラで、指揮者はパフォーマンスをする国が選抜した人物だった。
- 参加者は開催日において16才以上でなければならない。
- 16才未満の参加者によるJunior Eurovisionは2003年から毎年11月に開催されている。
- 2001年以降発売されている公式CDは大会開催1〜3週間程前に発売される。
- 1974年(第19回)大会でアバがスウェーデン代表で優勝。
- 1988年(第33回)大会でセリーヌ・ディオンがスイス代表で優勝。
- 現在ではよく知られているアイルランドのリバーダンスは、1995年にアイルランドで開かれたESCでのインターバルアクトが世界的ブレイクのきっかけ。
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