食料はこれからどうなるのか
世 界 の 中 の 日 本
世界の食料需給はひっ迫するだろう。
世界人口は、2030年には89億人に増加すると予想されます
日本の食料自給率は世界の中でどうなのか
日本は世界最大の農産物の輸入国(輸出国の農産物の出来、不出来で左右される危険がある)
農林業はみどり・水を生みだす、いのちの源
農林業は環境問題と密接不可分な関係にある
食料は国内生産で安定・安全で安心して生活を
21世紀は食料問題がクローズアップされる
また、21世紀の食料需給の見通しとして、アフリカ諸国や南アジアの発展途上国を中心に、人口増加と食料供給のバランスが崩れ始めている。
耕地や水資源の制約による食料増産の限界、分配面における市場機能の限界、人口抑制の限界など、厳しい制約のもとで人類は食料問題に直面せざるを得ない。
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主要先進国では
フランス 122% アメリカ 131% 旧西ドイツ 86%
イギリス 81% スイス 67% 日本 42%
カナダ 141% (1960年の日本は 82%)
「独立国とは食料を自給できる国のことをいう」(ドゴール)
農産物輸入大国(日本は360億ドル)とは、生活・生命にかかわる物資としての農産物が決定的に不足した国のことであり、いったん外貨不足に陥ったとき、あるいは世界的不作が到来したとき、輸入が途絶え、これまでの豊かさとの落差によって混乱がいっそう拡大してしまう国である。
日本はアメリカが輸出する主要農産物の最大の買い手ある。
蓄肉 56% (メキシコ 13%)
雑穀 35% (台湾 13%)
タバコ 29% (ドイツ 14%)
飼料穀物 24% (台湾 14%)
小麦 15% (エジプト 8%)
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資源の循環による持続可能な農林業へ
雨が多く森林にも恵まれ、この利点を生かして安全な農産物の生産や、水道水源の保全など、環境に密接な関係があります。
これからの農業は、環境に配慮し、資源の有効に使う環境保全型の農業が求められています。
そのため、環境保全型農業の技術の開発・資金援助を行い、また、有機栽培や、無農薬で栽培した農産物を認証するシステムの確立が大事である。
田畑や森林は、自然環境を保つため素晴らしい働きをしています。水田のかん養、洪水を防ぐ働きは年間4兆6000億円、森林の水源のかん養、土砂を防ぐ働きは年間39兆2000億にのぼります。
ほかに代えがたい私たちの共通の財産です。
緑豊かな森林や美しい農村は私たちにやすらぎの場を与えてくれます。恵まれた自然、人類の遺産といわれる千枚田の景色など、保養や景観、伝統文化の継承物として残していかなければならないと思います。
83%の人が基本食料は国内で農産物自給すべきと考え
ている。(コストを引き下げるという注文付きも含め)
食料は人間の生存にとって不可欠であり、基礎的な食料は国内生産することを基本に、安全な食料を安定的に供給し、健康で安心して暮らせることが大事である。
そのためには、今の日本農業のかかえている課題、農業者数の減少、担い手不足や農地面積の減少、荒廃地の増加、過疎化・高齢化などがあり、早急に解決しなければならない状況にあります。 (総理府調査)