秩父34ヶ所観音霊場を気の向くまま、のんびりと歩きます。
午歳は観音様を開帳するので、にぎやかさのなかでの巡礼となります。
一巡すれば100キロとなりますが、時間的な制約もあり交通機関も利用しますが
風光明媚な巡礼道に身をまかせて・・・
第4回目(6月29日・土)
今宮神社(八大権現)から、15分ぐらいにぎやかな商店街を歩きお花畑駅を左手に見ながら行き白壁の続く
道を右手に折れると13番(慈眼寺)である。
子供の頃は、楽しいお祭りの一つである飴薬師が7月8日に開かれるお寺である。
黒ごまの入ったぶっかき飴を買い、露店を見て歩いた。
何かの本で・・阿眼薬師・雨薬師・飴薬師といろいろいわれてる。確かに・・眼病平癒祈願もあり、よく雨にたた
られ、飴が売られた。この境内に200もの露店がひきしめあい、人ごみに押されながらの露店は活気があった。
いつか、7月8日のお祭りに来てみたい。
15番に向かう途中に、お花畑駅の手前右手に団子坂が見える。この団子坂は30度近い急坂である。
ここは、12月3日の秩父夜祭りのクライマックスの場所である。
何気なく見たり、この坂を上がったりしているが、当日の夜は打ち鳴らされる豪快な屋台囃子に駈り立てられて
絢爛豪華な屋台にぼんぼりにちりばめられ、大勢の曳き手によって引っ張り上げられる。
このお祭りは、秩父神社の「妙見菩薩」といわれる女の神様と武甲山の「竜神」の男の神様が12月3日に逢い
引きすることになり、秩父神社から屋台(12〜20t)を曳き回しながら団子坂を登り、逢い引きの場所へ連れて行
くのである。
団子坂を一気に登る屋台は多くの人々をひきつける魅力を持っている。秩父屋台囃子が勢いづけに響く、その
時間に冬の夜空に花火が打上げられる。
子供の頃は、逢い引きの場所は広い公園になっており(今は市役所も建つ)サーカスをはじめ色んな見せ小屋
が立ち並びワクワクしながら、それぞれの小屋を眺めたり入った。さすがストリップ小屋には入れなかった。
15番(少林寺)へは、秩父神社通りの番場町の商店街を秩父神社に向かって7〜8分ぐらいである。この通りは
電柱が地下に埋められ広い通りになっている。
このお寺は、白亜の洋館かとみまがう作りで異彩をはなっている。なんか落ち着かない感じがしてしまう。
お札は高いところに貼るほど功徳があると云われ、天井いっぱいに張られている。
禁止される前、釣竿みたいに伸ばして高いところに一生懸命に張っているのを見たことがある。
当時はこれも巡礼の楽しみであったのだろう。
秩父市の町中7ヶ所の所用時間は、おおよそ4時間あまりの札所めぐりであった。
それから、秩父神社に寄って家路に向かった。