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オーバーラップ
 Aの映像からBの映像へ徐々に画面が変わっていく効果です。回想シーンに使ったり、木の葉の揺らぎに使ったり。また、カットの切り替わりに使われることが多いです。

 Aの映像を撮影しながら、カメラのシャッター開角度を変えて、徐々に画面を暗くして行き、最終的に真っ暗にします。次に、フィルムを巻き戻してBの映像を撮影しながら最初真っ暗にしておいた画面を徐々に明るくして行きます。こうしてフィルムに2つの映像を焼きつけることで画面が徐々に変化する効果を得られます。

透過光
 マスクを切った隙間からライトの光を直接カメラに撮影する手法です。通常の撮影では得られない強い光の効果を作ることが出来ます。砲弾、弾丸、イナヅマ、日光など、光るものを再現するのに使用します。

 ガラスやアクリル版などの透明な板の上で撮影を行います。光を通さない黒い紙にカッターで穴を開け、撮影用のライトを下から照らします。すると、穴の空いた所だけが光るというわけです。

 まず、透過光が入っていない状態の映像を撮影、フィルムを巻き戻してから透過光を撮影を行って合成するわけです。