撮影台を使って従来どのような作業が行われていたかというと・・・
引き
背景やキャラクタを横にスライドさせるような場合、定規をガイドにミリ単位で紙を動かしながら、一コマづつ撮影していきます。動きのゆっくりしたものほど少しづつ動かす必要があるため、0.5ミリづつ動かすなんてこともあります。この作業を10秒の映像のために240回くり返します。当然動画の交換も発生するので、やっているうちに何がなんだか分からなくなってきます(^^;
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多重引き
前述の引きを今度は一度に複数の紙に対して行う場合です。ただの引きとやっていることは一緒ですが、手間は倍増し、さらにわけが分からなくなります。どう言う場合につかうかといえば、手前の景色は速く、遠くの景色がゆっくり動くような奥行きのある映像を作るときに使います。この手法を多用した「家なき子」というアニメーションが「立体アニメ」というサブタイトルをつけていた位、大変な手法なのです。
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