2000年3月22日議会
砂 川への 懲罰動議 発議者 南村 義弘 議員
理由 砂川は十二月議会一般質問 (砂川の問題にされている一般質問はここをクリック。
一番目の質問です) の発言(同町議会だより)の中で、
「農民うんぬん」という発言をした。
これは農家を愚弄し、誤解を招く 不適切の発言である。
議会だよりを見た町民より抗議が来た。
よって陳謝を要求する。
賛成者 皐月会(永田、山本、今井、
中本、高山、梅田、南村、山尾、
浜奥(公明党)、西村良人、西村 喜治)
反対者 日本共産党(谷、藤岡、西沢)、
砂川
◎議会運営委員会に 砂川 呼ばれ
議運議長 高山 久七 議員
「農民」というのは見下したような言葉である、愚弄している、差別している、
議会だよりを見た、町民や議員より抗議が来ている。これは議会の品位を下げたことにあたる。
議会だよりをみた農家や、われわれが感情を悪くしているのであるから、
陳謝せよ。
砂 川
「農民」という言葉が差別用語だと思わない。新聞にも、教科書にも使われているはずである。
農民連合という政党も前あったはずだ。感情を悪くしている人の受け取り方が悪いのであって
私が言った「農民」をいう言葉が悪いわけではない。よって陳謝する気はない。
感情を害した住民の方と話し合いたいので会わせて欲しい。
高山議員
:答え無し
◎議長 中村 武 、副議長 中本 松雄
議長室で 砂 川 に対し再度陳謝するよう説得、
中村議長 : 「私の発言が不適切であった、今後気を付けま す」と議場で言え
砂川 : お断りします
中本議員 : 動議があがっているから、続きをやらなあかんやろ!ちゃんとあやまれ!
砂川 : 差別をしたといわれるのは、まったく言いがかりもいいところだ、
このことは世に問いたい。
中村議長 : あかなんだらあかん、あやまれ!
中本議員 : 懲罰と言っていないやないか
砂川 :
議場で陳謝するのが懲罰でなくてなんなんで すか。
あんたも確信もって懲罰動議に加わったのと違うか。
中村 議長 : こだわらなくてもよい「農 民」いうだけでなく、あんたのいうた言葉を
不快に思っておるんやから、あやまったらええやろ
砂川 :
「農民」という言葉について問題にされているのであるから、この言について
話しましょう
中本 議員 : おまえの勝手や、あやまれ
砂 川 :
謝りません、謝るか謝らないかは、私の心の自由です、
どこから「農 民」が差別用語などと出てくるのです
中村議長 : ちっとも近づこうとしない。あんたはいい、気分的によくない人はどうなるんだ
砂川 :
「農 民」が何時から差別用語になったのですか。その住民に会わせて下さい、
その人が思い違いをしているのを、やさしく諭してあげます
中村議長 : まぁ、しゃーないはなしや
差別だとい抗議されている住民の方と会えませんでした。
◎ 灘本 昌久氏 のお話 (京都産業大学助教授 差別論)
差別問題や人権問題を研究している関係で、「差別表現」をめぐる紛争につき、相談を受けることが多
確かに、言葉の問題とはいえ、それが重大な人権侵害につながることがあるので、一概に軽視すべき
ことではない。
しかし、最近の傾向として気になるのは、「差別語だ!」「差別表現だ!」という批判が、本当に人権の
擁護のために使われるのではなく、議論の際に相手を攻撃したり、屈服させるための道具として使われる
ことが増えているということである。
今回の志賀町議会での議論の中で、「用水の管理は農民のモラルの問題」という発言中、
「農 民」という単語が差別であるとして問題となっているようであるが、これにたいして、
「農民のモラルを信じてもらいたい」と発言する議員がいても、おそらくそちらは問題とはならなかった
にちがいない。
要は、単語の問題ではなく、発言の内容が気に入らなかったということである。それならば、
「農民」という単語の使用の是非といった枝葉末節の議論ではなく、政策論争としてなされるべきものであろう。