学校法人大阪成蹊学園（大阪市東淀川区）が志賀町北比良に、４年制のスポーツ系大学を設立する計画を進めていることが明らかになった。同法人の所有しているセミナーハウスの敷地約９ヘクタールを活用し、０３年４月の開学を目指している。県内では初の体育系大学で、志賀町にとっても初の大学となる。同法人や志賀町によると、計画されているのはスポーツ科学部（仮称）のみの単科大学で、スポーツ科学科と生涯スポーツ学科（いずれも仮称）の２学科を設ける。定員は各学科９０人の予定。３、４年次での編入も計画している。大学名は検討中だが、「びわこ成蹊スポーツ大学」「びわこスポーツ科学大学」などが候補に挙がっているという。
スポーツ科学科では競技スポーツの指導者や中学、高校の保健体育教諭らを育成。生涯スポーツ学科では、障害者や高齢者のスポーツ指導者やレクリエーションなどのインストラクター養成を目指すという。
同法人は、若者の４年制大学志向の強さなどから、大阪成蹊女子短大体育学科を男女共学の４年制大学に組み替えようと考えていたという。一方、志賀町も昨年度に策定した総合発展計画に生涯スポーツの普及を盛り込んでおり、両者は昨年夏ごろから大学開設を検討していた。
同法人は７月上旬、県に開発申請を提出する予定。順調に計画が進めば、９月下旬にも用地造成を始める。来春、文部科学省に設置申請し、０３年春に開学したいという。
同町企画課は「大学が地域の生涯スポーツの拠点となることを期待している」と話している。
（6/21）