『ブロマイド』という言葉の響きにある郷愁。
実際には臭化物(=bromide)を塗った印画紙のことを言うのだが、
俳優・運動選手などの(余り大型ではない)肖像写真[岩波国語辞典]のこと。
私が小さい頃はみんな「プロマイド」とpの発音をしていた。これは誤り。
父が「ブロームだからそれは間違っている」と指摘されたことを今でもよく覚えている。
この言葉が外国で一般的なのかどうかはよく分からないが、
辞書にはいちおう出ている。(1) 臭素紙 bromide paper (2) スターなどの写真
a (film star's) picture[小学館Progressive和英中辞典]。
さて、前置きはこのくらいにして(^^;)
高橋克彦さんから送られてきた秘蔵のブロマイドに不思議とこだわっている自分を発見。
「生写真」ではなく「ブロマイド」でなければいけないような思いを感じていた。
今でも同じ商品は多くあるが、この名前で売られているのだろうか?
いったいどこが違うと言うのだ?モノクロでなくてはいけない理由はないし、
昔を留めたものということでもなさそうだ。
思い入れ対象のひとつのカタチだ(った)から、ずっと今日まで『宝物』であり続けるだろう。
あなたも弘田三枝子ブロマイドをどこか大切に仕舞い込んでいませんか?
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