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 はじめに....

 し組「ドライブ報告書その1.京都24時間、耐久ドライブ編」が、あかばね通信より発行されたのが、1987年2月。なんと今から9年前、時代はまだ昭和の頃である。そして翌月、その2として「飛騨高山編」が発行された。

 これから読んで頂く「ツーリング編」は、それから1年半後の事である。今から思えば、これまた随分と昔の話である。なにを今更と、思われるかもしれないけど、下書きを書き終え、清書を途中まで仕上げた段階で止めていた自分としては、心の中のモヤモヤが晴れず、その後の「し組」、そしてこれからの「し組」を語るためにも、何としてでも仕上げなければならないという気持ちでいた訳である。

  そして今年。し組のメンバーが、30歳!!になる今年。塩川、赤羽在住なんと!まる10年!を迎えた今年。(と言うことは、し組としても出会いから10年が過ぎたワケだ。)その、メモリアル記念のひとつとして、清水との「ツーリング編」の発行を決意した次第である。

  し組メンバーの近況は、あとがきに記すとして、まずは本文を読んで頂きたい。  最後まで読んで頂ければ幸いである。                                                  '96 春   塩川

注:これから読んで頂くツーリング編は、1988年9月の話しである。皆さん、その頃にタイムスリップしたつもりで読んで下さい。  尚、本文中に何度も出てくる「YH」とはユースホステルの略です。

 

  あれから1年半(飛騨高山編、発行後)...
 し組メンバー、それぞれの学生生活(=バイト生活?)を送り、それぞれの青春ってヤツを楽しんできた。もちろん、いつも顔を合わせているし、一緒に酒を飲むこともよくあるけど..何か物足りない。           

  あれから1年半...
 柴田は、金を貯めては海外へ旅立ち、遂に今年は大学を休学して1年の大半を海外放浪の旅に費やしている。年中柴田不在と言うのが、し組の活動をおとなしいものにしている理由の1つであるとは思うが、柴田は柴田である。応援して、見習いたいところである...俺たちも何かやりたい。

  あれから1年半...
 「飛騨高山編」の続.編集後記に、「夏休みは、絶対北海道へいくぞー!」と書いて半年後、一人バイクで北海道を走り、そしてまた1年が過ぎた。

  1988年の夏。清水と二人で、東北地方へバイクツーリングに出ることにした。

  寒かった8月が終わり、俺たちの熱い9月の夏が今!燃える!!(し〜ん)

  清水がバイクの免許を取得したのが去年('87)の9月。教習所で知り合った人が仙台の大学生だったということもあり、そのころから、仙台方面へツーリングに行こうという話はしていた。しかし、お互いのスケジュールの都合で(何がスケジュールじゃ!)なかなか実現できなかったが、今年の夏、学生の特権である長〜い夏休みを利用して、東北全県回ろう!と、計画は大きく膨らんだ。が、費用の問題もあるので、期間は限られる(2週間位かな?)。そして、どうせ本州の最北端まで行くのならと、ついでに北海道にもちょっと行ってみようか?ということになった。この計画の裏には「清水に北海道の感動を味わってもらいたい。リッチな船旅を経験してもらいたい」という、友人思いの考えがあるのだ。(ちなみに島田はこの頃、一人でテントを持って、北海道をブラブラしていたそ〜だ。)         

  9月6日(火)...前日

  出発予定日!だったのだが..俺が体調を崩してしまい、とても出かけられる状態ではなかった(情けね〜)。朝6時頃、清水に電話して一日延期してもらった。ホントに申し訳ない!..だけどこの時間、出発する時間に寝ていたとはどういう訳だ?え?清水くん??..結局、この日は病院に行って来て、一日中寝ていた。雨も降っていたし、延期になってかえって良かったのではないかと、まあ、思う訳で、いや〜いい日に風邪をひいたもんだ。エライ!ゴホン!