450バーツ プリーズ(ボートについて)
 リムジンタクシー  クラビの空港でリムジンタクシーを500Bで手配して、アオナンに向かった。タクシーは90Kmのスピードで走り続ける。このタクシーの運転手は小柄で、クリーム色の半袖シャツを着てはすに構えてハンドルを握る、口調が軽く少し警戒させる雰囲気が有る。

YUが『あトクトク』というと、『トゥクトゥク ノーグッド トゥクトゥク ノーグッド へへへ』・・・

危なく対向車とぶつかりそうになりMIKIが悲鳴をあげると『私は35年運転している、ノープロビレム、ノープロビレム、へへへ』・・・

彼を見ていると「チャンスが有れば、何かで徳しよう」というヤカラに感じてしまう、こちらはリムジンタクシーだから一応は信用しておこうという構えだ。

 まわりの風景に岩峰が見え始め、道路の両岸も岩に囲まれてくる。前に訪れたメキシコのクリ−ルも登れそうな岩に囲まれていたが、それ以上に、全ての岩がクライミングの対象になりそうで、クライマーならオブザベーション(クライミングのコンペでルートを競技者が接見することで自慰ではありません)してしまいそうな誘惑にかられる。

30分も乗っただろうか、やっと華やかな銭函海岸(小樽市の海水浴場)に店が建ち並んだようなアオナンリゾートに到着する。が、タクシーは海岸を通りぬけ、旅行代理店の前に止まった。{ちょっとやられたかも・・}『Railayで泊まる宿をここで決めれ』と言う事らしい{親切なのか・稼ぎなのか・}

しかたなく、なかできれいなおねーさんの説明を受ける。そのあと、戻って海岸のボート乗り場に戻ってくれた。


 アオナンからライレイへのボートは、一人30Bと聞いていたが、相乗りする他の待ち客も居ないので、家族貸し切りで300Bだと言われた。こまったが、他に渡る足が無いので泣き寝入りすることにした。

ボート乗り場といってもただの砂浜で、ボートは簡単な木の船に、幌と車のエンジンを取りつけただけのもの、3人とも泳げないのにライフジャケットも無い、船頭は『ノープロブレム』。私達はこのままどうかなるかもしれないとの不安を背負いながら、乗りこんだ。ボートは15分ほどで目的のライレイに着いた。

いきなり、つり銭が無いと言うのでMikiがその辺のホテルを回って両替に走る、なかなか苦労しているようで帰ってこない。そのうち、船頭が機関長のポケットマネーでお釣りを調達してきた。{早く出せよ!}、そこに汗だくのMikiが戻ってきた。(T_T)

はたして、この300Bはぼったくりか否か?


 Railrayからの帰りは、反対のイーストビーチからクラビに向かう事に決めて、朝に寄り合いボートを待つことにした。

わが家の3人に遅れてカナダの青年が並んだが、それ以降は誰も来ないのであった。

十五分も舞ったであろうか、ボートを取りしきっている、単パンに青いポロシャツ、ショートカットを立てた髪型の青年はプライベートで『500Bで乗らないか』と、我々4人に話し掛けてきた。そのときMikiの記憶には[札幌のオカツ姉ーさん]の報告集に寄り合いボートを一時間半待った記録があったのが思い出されていたようだ。

Mikiは、他の乗りあい希望者が来ないのを見計らって、仕切り兄さんを見上げながらタラタラと交渉を初めて見せた。カナダ人は『昨夜、酒を飲みすぎて、180Bしか残っていないよ・・・』と白々しく仕切り兄さんに返答している。

Miki 『350Bなら乗ってもいいけど』

仕切り兄さん 『450Bでどうだ』

Miki 『400Bプリーズ』

仕切り兄さんも負けずに 『450Bプリーズ』とやり返す。

 数回のキャッチボールのあとで、「やれやれ」という感じで妥協し、カナダ人に100Bを負担してもらい、あとはわが家が350Bを払うことにした。

このボートにはライフジャケットが完備していて、英語とタイ語で『ライフジャケットを着てください』(タイ語は何か書いてあるか知らないけど)と書かれた看板があり、わが家は3人ともそれを着て乗りこんだが。

ドンドンRailrayと離れて行くが、他に見える大きな岩場の全てがクライミングできそうで、我々が登っていた全ては、ほんの一部の一部でしか無いことにあらためて気がつくことになる。

ふと船頭の足元に包丁が有るに気がつき、Miki 『あの包丁で、海の真中でやられるかも・・・・』と言ったので、すこし怖くて、席を変えて身構えた。

そうこうするうちに、入り江に入り、しばらく進むと、なんなくクラビに到着した。クラビの桟橋はしっかりしたもので、街に直結していた。

イーストビーチでボートを待つカナダの青年とMiki,YU&我家の荷物


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