ヨーロッパ風庭園の早春

北海道の玄関口とも言える新千歳空港から車で20分ほどの距離のある「MEON(ミオン)農苑」を2013年5月に訪問したときに写した写真です。千歳市から支笏湖に向かう北海道道16号支笏湖公園線で千歳市内から3.5km位のところにあり、支笏湖を源流とする千歳川にかかるウサクマイ橋の手前を右に入って100mほどの場所にあります。山の中に立派なヨーロッパ風の庭園があり、英国のアンティーク、フランスの生活雑貨、中国のお茶を販売していて、エシカル・カフェというカフェでヨーロッパ風の庭園を眺めながら食事ができるというのは驚きでした。この庭園はロングパリッシュ(Long Parish)と名付けられていますが、この名前は英国南部のハンプシャー州にある川沿いの村、Longparishにちなんで付けられたようです。

上の写真はウサクマイ橋から見たとなりの水道橋ですが、通りかかったとき偶然キタキツネが橋を渡っていたため写しました。というのはウソで、橋の左端になぜか親子連れのキツネの人形が備え付けられていました。

千歳川は「MEON農苑」の近くでU字型に大きく蛇行していました。左側に水道橋が写っています。農苑はこの右手です。

ショップ兼カフェもかなりおしゃれな建物でした。

左奥がショップとカフェの入り口です。

北海道は最近ガーデンブームの感があり、各地にこのような店舗兼ガーデンができたただけでなく、観光のための本格的な庭園もたくさんオープンしました。下の写真は本格的庭園の一つで旭川にある「上野ファーム」を2014年9月に訪問したときに、園内の「射的山」から写した上川盆地です。この山は開拓のために入植した、(農民兼兵士である)屯田兵(とんでんへい)が射撃の訓練のために使ったためこう呼ばれるようになったそうですが、盆地の中にここだけ盛り上がっているのが不思議な光景でした。



下の写真の中央の建物が上野ファームの入り口で、左手が売店、右手がNAYA Cafeというカフェとなっていました。

カフェの前にはカボチャ人形が飾ってありました。



庭園は一見イギリス風ですが、これは1906年にこの地に入植した農家に生まれ、この庭園をデザインした上野砂由紀さんが「庭修行」をされたのが英国においてだったためのようです。ただ最近では北海道の気候風土に合わせる必要性からアレンジが加えられたため、「北海道ガーデン」と称しているそうです。Wikipediaによれば、帰国後、米作農家を営む旭川市の実家で、英国風庭園をモデルとした庭づくりを始め、2001年から庭を「上野ファーム」として一般開放。3年後の2004年には著名な園芸誌「BISES」のコンテストでグランプリを受賞し、その後2008年に放送されたドラマ「風のガーデン」の舞台となったそうです。

旭川から帯広にかけて多数のガーデンが開設されているため、この辺りを「ガーデン街道」と呼ぶこともあるようです。ほかにもきれいな庭園がたくさんありそうですので、いつかゆっくりと出かけたいと思っています(2015年2月8日)。

「風景写真アルバム」に戻る 最初のページに戻る