井の頭公園のハナショウブ

東京都三鷹市と武蔵野市にまたがる井の頭公園は38万m2とかなり広大です。有名なのは、恋人がカップルでボートに乗ると必ず別れることなるという「伝説」がある井の頭池です(ただし、このボートに独身時代に一緒に乗ったことがある仲むつまじい夫婦をたくさん知っていますので、これはうそです)。井の頭池は地図で見ると左に傾いたYの字型になっていて、Y字の一番下の辺りに、渋谷と吉祥寺を結ぶ京王井の頭線の井の頭公園駅があり、この辺で池から流れ出た水が、かぐや姫のフォークソングで有名な神田川の源流となっています。公園は神田川に沿って下流側にさらに200mくらい続いています。上の写真は駅から100mくらい下流の神田川で2011年6月に写したハナショウブ(花菖蒲)です。アヤメ、カキツバタ、ハナショウブの見分け方は難しいのですが、アヤメは乾いた場所に育つため除外され、カキツバタの花ビラの模様は白くて細いのに対して、ハナショウブの模様は、写っている花を拡大すれば分かりますが、大きめで黄色い部分があるためハナショウブと考えました(違っていたら教えてください)。

井の頭池の水源は、吉祥寺通り沿いのマンションの近くの園内(Y字の右上の先端)にある「お茶の水」と呼ばれる湧水口です。下の写真の左端の四角い部分が「お茶の水」ですが、現在では地下水をポンプで汲み上げて流しているようです。

下の写真は2011年8月に訪問したときに池(ボート乗り場)の南側で写したものですが、かなりの混雑で、大道芸の周りの人だかりもかなりのものでした。右側で少し高くなっている部分は、ボート乗り場に通じる橋です。

井の頭公園で珍しい点は、公園内を電車が走っていることです。下の写真の位置の左側に井の頭公園駅があります。井の頭公園駅を発車した電車は、公園を高架でまたいで約500m先の吉祥寺駅に向かいます。また、下の写真や一番上の写真を写した、駅より下流側の公園部分は、利用者が近くにお住まいの方が中心であるためか、ほとんど混雑することがなく、池の周りとは雰囲気ががらっと変わり、普通の公園のようにゆっくり散策できます。

上の写真のガードの反対側から電車を写したのが下の写真で、下を流れているのが神田川です。

(2012年12月12日)

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